長編デビュー作ですでに世界からも注目される田中隼監督の『バーミー|BAMY』が2018年1月20日(土)より新宿シネマカリテにて公開されます。
公開70万円という僅かな制作費で完成した映画「バーミー」は、2017年3月に第12回大阪アジアン 映画祭でワールドプレミアを行い、世界へと公開されました。
美しく力強い映像、そして挑戦的なコンセプトが注目を集め、多くの海外メディアがレビューを掲載。 その驚きと評価の声は着実に昂まりを見せ、 この度、ヴェネツィア映画祭に次ぎ、イタリアで2番目にステータスのある映画祭第35回トリノ国際映画祭 <長編コンペティション部門>への正式招待され、大きな話題となりました。
また、先日発表されました”Asian Film Vault”が選んだ2017年のアジアのベストフィルム18本でも日本作品として上位5位に選出され、初長編作品にして世界でますます注目が集まっています。
奇跡とは、起こすものではなく、唐突に、乱暴に、一方的に、何か強大な存在によって与えられる。それから逃げることは許されないし、 逆らうこともできない。
もし運命の赤い糸が存在するのならば、そういう恐ろしいものに違いない。
その強大なものの前では、いつだって人は無力で小さい。奇跡はその対象を無作為に選び、振り回し、結ばれるまで許さない。何度でもつきまとい、二人を惹き合わせようとする。
運命の赤い糸は、呪いだ。
海外レビュー
田中隼監督の長編デビュー作 “バーミー” は、 黒沢清に似た手つきで J ホラーのジャンルに挑む
ーScreen Anarchy
フィナーレに差し掛かると、作品はタイトル通り、
観客を翻弄するシュールで非現実的な様相を帯びはじめる
それは “ barmy(イカれている)” 、まったく “ barmy” だ
ー easternKicks
このやさしくねじれた物語は
Jホラーファンを超えた幅広い客層を惹きつける
ーVCinema
■AsianFilmVoult 掲載ページ(日本語訳)
http://www.asianfilmvault.com/2017/10/bamy-2017.html
田中隼監督
監督・脚本・編集 田中 隼
1978 年日本、香川県生まれ。東京都在住。 滋賀大学経済学部を卒業後、映画美学校ドキュメンタリー科 にて佐藤真・筒井武文らに師事。
■トリノ国際映画祭公式記者会見映像
https://youtu.be/jxUO05H5e40
田中隼監督『バーミー|BAMY』予告
[STORY]
田代史子は大学の後輩・佐伯亮太と再会した。奇跡的な再会は二人を急速に惹き合わせ、結婚へと向かわせる。 しかし佐伯は他人に言えない能力に悩まされていた。それは、幽霊が見えてしまうということ。 幽霊が見えない史子との生活は徐々にすれ違い、破綻していく。 そんな中、佐伯は幽霊に怯える女・紗英と出会う。史子から逃げるように紗英にのめり込んでいく佐伯。 しかし、一度発動した奇跡は二人が離れることを許さなかった。
監督・脚本・編集 田中 隼
プロデューサー 飛山拓也
共 同 プ ロ デ ュ ー サ ー いずみよしはる
出 演 行永浩信 中里広海 柘植美咲 桂木悠希 柳 東史