『へルタースケルター』など岡崎京子の作品群の中でも、とりわけ最高傑作との呼び声が高く、 熱狂的な支持を集め続ける『リバーズ・エッジ』がついに映画化、2 月公開となる。
そして、今年 の 2 月に 19 年ぶりとなるシングル「流動体について」をリリース、フジロックフェスティバルへ の初出演、SEKAI NO OWARI とのコラボレーション等、世間を驚かし続けている小沢健二が、『リバ ーズ・エッジ』に自身初となる映画主題歌「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を書き下ろしたことが発表された。
映画化されるにあたり、かねてより岡崎京子と親交があり、その固い絆 で知られる小沢健二へ、映画製作サイドから主題歌提供を依頼したところ、快諾。この夢のタッグ が実現した。
小沢健二にとっては本作が初の映画主題歌となる。さらに今回の楽曲には、メインキ ャストである二階堂ふみと吉沢亮が参加していることも併せて発表された。
コメント
■二階堂ふみ
まるで、問いかけるように、思い出を語らうように、寄り添うように、明日に向かう曲を聴きまし た。『リバーズ・エッジ』へと導く小沢さんの唄は、懐かしい新しい、現在進行形の作品だと思い ます。
■吉沢亮
映画のラストでこの曲が流れて来た時、大切な何かが過ぎ去っていくのをただじっと見守っている ような、切なさと温かさが入り混じった感覚に自然と涙が流れました。初めてデモを聴いた時から 今日まで、毎日気が付くと頭の中で流れています。
■行定勲監督
映画の終わり方として、何かひとつの時代性の総括がほしいと思っていました。「あの時代はなん だったのか」ということを語るのに、岡崎京子を一番理解している人間はメロウじゃなくて感傷的 じゃなくて、ものすごく爽やかなんだと。だからこんなにも力強いんだって。僕たちの予想を軽々 と裏切ってくる楽曲をとてもすばらしく思いました。
なお、歌詞全文が同時に小沢健二のオフィシャルサイト「ひふみよ」にアップされた。音源の解禁・ 発売に関しては未発表のため、まずは歌詞を噛みしめながらどのような楽曲なのか想像を膨らませ つつ続報を待つしかないようだ。
■小沢健二
1968 年生まれ神奈川出身の男性シンガーソングライター。
1991 年のフリッパーズ・ギター解散後、1993 年「天気読み」でソロデビュー。同年 1st アルバム 「犬は吠えるがキャラバンは進む(後に「dogs」に改題)」をリリース。
1994 年にスチャダラパーと共演したシングル「今夜はブギー・バック」で一躍名を馳せる。 その後 1994 年に「LIFE」、1996 年に「球体の奏でる音楽」というアルバムをリリース。ソウルや ジャズ、ファンクなどをミックスした独自のポップサウンドが、幅広い層から支持を集める。 その後、国内での音楽活動を休止し 1998 年に渡米。しばしの沈黙を経てニューヨークで録音した アルバム「Eclectic」を2002年に発表し、R&Bやヒップホップに傾倒した音作りに注目が集まる。 2006 年には全曲ヴォーカルレスのエレクトロニカテイストの作品「Ecology Of Everyday Life 毎 日の環境学」をリリース。2010 年 5 月、突如発表し、チケットが争奪戦となった約 13 年ぶりのラ イブツアー「ひふみよ」で全国をまわり、2012 年 3 月には東京オペラシティにて 12 夜にわたるコ ンサート「東京の街が奏でる 小沢健二コンサート 二零一二年 三月四月」を行った。
2016 年には 6 年ぶりの全国ツアー(全 14 箇所)「魔法的 G ターr ベ as ス D ラ ms キーey ズ」を 開催。そして 2017 年 2 月、シングルとしては 1998 年以来 19 年ぶりとなる「流動体について」を リリース。9 月には SEKAI NO OWARI とのコラボレーションシングル「フクロウの声が聞こえる」 をリリースし話題を集める。
岡崎京子 最高傑作ついに映画化!行定勲 監督『リバーズ・エッジ』特報
出演:二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 森川葵
監督:行定勲
脚本:瀬戸山 美咲
原作:岡崎京子「リバーズ・エッジ」(宝島社)
© 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社