フランスの権威あるセザール賞主演女優賞受賞の女優イザベル・カレと、韓国映画『哭声/コクソン』などでますます世界にその存在感に知らしめた國村隼、そして日本の実力派俳優、安藤政信、門脇麦らが共演したベルギー、フランス、カナダの3カ国合作映画「KOKORO」が、11月4日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開されることが決まった。

画像1: (C) Need Productions / Blue Monday Productions

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日本の美しく険しい自然のもと人間の回復の物語を紡いだのは、ベルギー女性監督ヴァンニャ・ダルカンタラ。フランスのオリヴィエ・アダムによる小説を、ベルギー・フランス・カナダ・日本からなる4カ国混成スタッフと共に、穏やかに心洗われる物語へと昇華させた。

主人公アリスには、セザール賞常連女優であり、映画『奇跡のひと マリーとマルグリット』のイザベル・カレ、もう一人の主人公ともいえる元警察官のダイスケを、韓国映画『哭声/コクソン』で国内外の注目を浴びた國村隼が、深みのある芝居をみせている。

さらにアリスが出会う地元住人ジロウを安藤政信、好奇心旺盛な女子高生ヒロミを門脇麦、ダイスケの元に身を寄せる自殺志願者を長尾奈奈、葉山奨之が演じている。忙殺される日常の中で失った何かに気づかされる、心に染み入るドラマが待望の日本公開となる。

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監督 ヴァンニャ・ダルカンタラ

ヴァンニャ・ダルカンタラVANJA D'ALCANTARA
1977年、ベルギー、ブリュッセル生まれ。大学で歴史を専攻後、ブリュッセル映画学校にて映画製作を、ニューヨーク大学にて脚本を学ぶ。2004年に、スペインの刑務所にて撮影されたドキュメンタリー「La Tercera Vida」を初監督。2006年製作のシベリア鉄道にて撮影された短編監督作品「Granitsa」は、数々の国際映画祭にて上映される。長編監督デビュー作「荒野の彼方へ Beyond the Steppes」(2010)は監督自身の祖母の経験に基づいており、第二次世界大戦中にソ連軍によってシベリアに追われたポーランド女性を描いた。同作でロカルノ国際映画祭オフィシャルコンペティション正式出品、マラケシュ国際映画祭では審査員特別賞、日本のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2011にて監督賞に輝いた。

映画『KOKORO』予告編

画像: 映画『KOKORO』予告編 youtu.be

映画『KOKORO』予告編

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ストーリー

夫と思春期の子供二人とフランスで暮らすアリス(イザベル・カレ)の元に、長い間旅に出ていた弟ナタンが戻ってきた。日本で生きる意欲を見つけたと幸せそうに語った数日後、弟は突然この世を去ってしまう。弟の死にショックを受けたアリスは、弟を変えた人々、そこにある何かに出会うため、ひとり日本を訪れる。弟の足跡をたどりアリスが行き着いたのは、投身自殺の名所と知られる崖のある海辺の村。そこで出会った元警察官の男ダイスケ(國村隼)は、悩める人々の心に寄り添い、自殺を思いとどまらせていた。求めすぎず、静かに傷を癒すことのできるその場所にアリスはどこか安らぎを感じる。そしてダイスケをはじめジロウ、ヒロミ、ミドリ、ハルキら、その村で出会った人々との交流が、静かにアリスの心に変化をもたらしていく──。

監督・脚本:ヴァンニャ・ダルカンタラ
原作:オリヴィエ・アダム『Le Coeur regulier』
出演:
イザベル・カレ
國村隼
安藤政信
門脇麦
長尾奈奈
葉山奨之
ほか
上映時間:95分
配給:ブースタープロジェクト
(C) Need Productions / Blue Monday Productions

2017年11月4日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

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