ノーベル文学賞作家となったカズオ・イシグロさん。
今後ますます映画化など企画されていくでしょうが
---まずは今までの映画との関わりをまとめてみました。
作品数が多くはないものの映画との接点も、かなり見受けられます。
名匠ジェームズ・アイヴォリー監督との2作品はもとより、あの『エクス・マキナ』で世界を震撼させたアレックス・ガーランド監督との関係なども--
『日の名残り』
1989年刊行され35歳の時にカズオ・イシグロ書き上げた『日の名残り』。
今作によってイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞し、1993年にジェームズ・アイヴォリー監督によって映画化されている。
主演はアンソニーホプキンスのほかエマ・トンプソンやクリストファー・リーヴ、ヒュー・グラントなどが出演し、アカデミー賞では、主演男優賞、主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、監督賞、作曲賞、作品賞、脚本賞の8部門にノミネート。
主演の、アンソニー・ホプキンスは今作でロサンゼルス映画批評家協会賞 最優秀男優賞を受賞。
『The Saddest Music In the World』
カズオ・イシグロが脚本。日本未公開作品。
カナダの『アークエンジェル』などのガイ・マディン監督によルもので、シュールなデヴィッド・リンチの初期のような作品?
主演はイザベラ・ロッセリーニ。
『上海の伯爵夫人』
再びジェームズ・アイヴォリー監督がカズオ・イシグロと組んだ作品。
2005年の映画原題は「The White Countess」。
1930年代の上海を舞台にしたロマンス映画で、今回はカズオ・イシグロのオリジナル脚本により映画化された。
主演はレイフ・ファインズとナターシャ・リチャードソン。共演には真田広之も名を連ねている。
『わたしを離さないで』
原作は2005年に発表した同名のカズオ・イシグロののSF小説。
脚本は『エクス・マキナ』で監督となったアレックス・ガーランドが書き上げており、2010年に第37回テルライド映画祭で初上映され、その後トロント国際映画祭、ロンドン映画祭、東京国際映画祭などで上映された。
アレックス・ガーランドとカズオ・イシグロは製作総指揮にも参加した作品。
監督はマーク・ロマネク。
キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、そしてシャーロット・ランプリングが出演している。
2014年には蜷川幸雄演出、多部未華子主演により舞台化され。
2016年1月からTBSテレビでテレビドラマ化された。