『勝手にしやがれ』(1960)『女は女である』(1961)『女と男のいる舗道』(1962)の名匠ジャン=リュック・ゴダールが当時大スター女優だったブリジット・バルドーを主演に迎えて手がけた長編作。
イタリア人作家アルベルト・モラヴィアの同名小説をもとに、ある夫婦に訪れる愛の終焉を、斜陽化の進むヨーロッパ映画産業の裏側と交差させながら描いた傑作。
ブリジット・バルドーのほかミシェル・ピッコリやジャック・パランス、そしてヌーヴェルヴァーグの作家たちが愛したアメリカの巨匠監督フリッツ・ラングが本人役で出演している。
日本初公開は1964年。
ストーリー
劇作家ポールは、映画プロデューサーのプロコシュに、フリッツ・ラングが監督する大作映画『オデュッセイア』の脚本の手直しを命じられる。
そんな夫ポールと女優である妻カミーユは映画のロケのため、カプリ島にあるプロコシュの別荘に招かれたが、遅れて到着したポールに対して軽蔑のまなざしを向けるカミーユ。
ふたりの間に漂う倦怠感は、やがて夫婦関係の破綻を導き、思いがけない悲劇へと進んでいく……。
『軽蔑』デジタル・リマスター版予告
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
原作:アルベルト・モラヴィア
撮影:ラウル・クタール
出演:ブリジット・バルドー、ミシェル・ピコリ、ジャック・パランス、フリッツ・ラング
1963年|フランス・イタリア・アメリカ|102分|字幕:寺尾次郎
提供:マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA
協力:映画酒場編集室
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