第55回ニューヨーク・フィルム・フェスティバル(NYFF)のMain Slate25作品が発表されています。
オープニング作品には、リチャード・リンクレイター監督の『Last Flag Flying』。
センターピース・セレクションは、トッド・ヘインズ監督の『Wonderstruck』が上映されます。
また、締めとなるクロージング作品にはウディ・アレン監督の最新作『Wonder Wheel』がワールドプレミア上映されることが発表されており、注目度の高いラインナップが揃っています。
『Wonder Wheel』は、1950年代のブルックリン、コニーアイランドを舞台にして、出演するのは、ケイト・ウィンスレット、ジュノー・テンプル、ジャスティン・ティンバーレイク、ジェームズ・ベルーシ--
NYFFと縁が深そうなウディ・アレン監督ですが、この映画祭で作品を上映するのは、1998年にオープニングを飾った『セレブリティ』以来となるそうです。
そして、そのほかの作品も2016年後半から17年の話題作が一堂に集められ、カンヌやベルリンに出品された作品から地元ニューヨークの監督など、幅広くそして良質な作品が揃えられました。
カンヌ国際映画祭からは、最高賞のパルムドールを受賞したリューベン・オストルンド監督の『ザ・スクエア』、グランプリを受賞したロビン・カンピージョ監督の『BPM (Beats Per Minute)』やアニエス・ヴァルダとJRによる『Faces Places(Visages villages)』などが並びます。
ベルリン国際映画祭からは、銀熊賞を受賞、本作を最後に引退を宣言しているアキ・カウリスマキ監督の『The Other Side of Hope(原題:Toivon tuolla puolen)』やアルフレッド・バウアー賞(Alfred Bauer Prize)受賞のアニエスカ・ホランド監督の『Pocket (原題:Spoor)』。
アジアからは、黒沢清監督の『散歩する侵略者』とホン・サンス監督はカンヌと同じく2作品を上映。
他にも、評判が高い『ミラノ、愛に生きる』のルカ・グァダニーノ監督の『Call Me by Your Name』や「タンジェリン」のショーン・ベイカー監督『The Florida Project』や、女優グレタ・ガーウィグの初長編監督作品『Lady Bird』などの監督たちもニューヨーク映画祭デビューとなります。
特集上映は俳優ロバート・ミッチャムのレトロスペクティヴや復元された貴重な映画を特集したリバイバルセレクションでは、溝口健二、タルコフスキー、ゴダールが一同に並ぶ豪華さです。
しかし、何と言っても、オープニングにリンクレイター監督、そしてクロージングにウディ・アレン監督のそれぞれ最新作のワールドプレミアを提供できるというのは、この映画祭の底力を感じますね。ニューヨークに行かれる方はぜひチェックしてください!
メインスレートでの上映作品を紹介します。
New York Film Festival
期間:2017年9月28日〜10月15日まで
場所: Film Society of Lincoln Center
オープニングナイト
『Last Flag Flying』
リチャード・リンクレイター(Richard Linklater)
USA, 2017, 119m *ワールドプレミア
センターピース
『Wonderstruck』
トッド・ヘインズ(Todd Haynes)
USA, 2017, 117m
クロージングナイト
『Wonder Wheel』
ウディ・アレン(Woody Allen)
*ワールドプレミア
上映作品一覧