近代建築の巨匠ル・コルビュジエと、インテリア・デザイナーとしても著名な女性建築家アイリーン・グレイの間に隠された波乱万丈のストーリーを美しき映像で描いた極上のドラマ『ル・コル ビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』が、10/14(土)より Bunkamura ル・シネマ他にて全国順次公開いたします。
南仏の海辺に立ち、建築史上に残る傑作とされる別荘<E.1027 >。
アイリーンが手がけた建築でありながら、長く近代建築の巨匠ル・コルビュジエの作とされてきたその建物は、二人の仲を決定的に引き裂いたとされる“壁画事件”の舞台でもあります。
本作は、歴史の影に覆い隠されてきたその邸宅の謎を紐解き、光り輝く才能を発揮するアイリーンに対する、ル・コルビュジエの密やかな嫉妬と欲望が絡まりあう、知られざる愛憎のドラマを浮かび上がらせます。
日本においても昨年、上野の国立西洋美術館が世界文化遺産登録されたことも記憶に新しいル・コルビュジエが生涯に渡り固執した、忘れがたき人――アイリーン・グレイ。
本作は、モダニズム華やかなりし時代に生きた二人の建築家の人生を、実際の建築や家具などを用いながら眩しい映像美でつづります。
アイリーンをBBC の人気ドラマ「MISTRESS<ミストレス>」のオーラ・ブラディ、 ル・コルビュジエを『インドシナ』のヴァンサン・ペレーズが演じています。
このたび、モダニズムが花開いた時代の薫りを存分に感じさせる、
麗しいビジュアルが公開されにました!
緑の中にたたずむ E.1027 をバックに凜とした表情を浮かべるアイリーンと、その下で真剣に仕事に勤しむル・コルビュジエの姿が目を引き、「それは嫉妬か、愛憎か?」というコピーが大きなドラマを感じさせます。
全体にはアイリーンのデザインによるインテリアの数々が散りばめられ、その中の一つは、2009 年に史上最高額の約 2850 万ドル(当時 28 億円相当)で落札された椅子<ドラゴン・チェア>です。
また、7/15(土)より発売が始まる本作の前売り鑑賞券には、今も人気が高いこれらの家具や E.1027 の外観写真のポストカードセットが特典となります。
【STORY】
モダニズム華やかなりし 1920 年代、のちの近代建築の巨匠ル・コルビュジエは、気鋭の家具デザイナーとして活躍していたアイリ ーン・グレイに出会う。彼女は恋人である建築評論家のジャン・バドヴィッチとコンビを組み、建築デビュー作である海辺のヴィ ラ<E.1027>を手掛けていた。陽光煌めく南フランスのカップ=マルタンに完成したその家はル・コルビュジエが提唱してきた「近代建築の 5 原則」を具現化し、モダニズムの記念碑といえる完成度の高い傑作として生みだされた。当初はアイリーンに惹かれ絶賛していたル・コルビュジエだが、称賛の想いは徐々に嫉妬へと変化していく。そして 1938 年、事件は起こる。ル・コルビュジエ は、アイリーンの不在時に何の断わりもなく、邸内に卑猥なフレスコ画を描いてしまう。これを知った彼女はル・コルビュジエの行為を「野蛮な行為」として糾弾し、彼らの亀裂は決定的なものになった。その後、大戦とともに、<E.1027>は人々から忘れられ、打ち捨てられてしまう。戦後、すっかり荒れ果てた物件は、競売にかけられる。海運王アリストテレス・オナシスも参加した この物件を買い戻すために奔走したのは、他でもない――ル・コルビュジエだった。
【監督・脚本】メアリー・マクガキアン
【音楽】ブライアン・バーン
【撮影】ステファン・フォン・ビョルン
【美術】エマ・プッチ
【出演】オーラ・ブラディ / ヴァンサン・ペレーズ / ドミニク・ピノン / アラニス・モリセット
2015 年 / ベルギー・アイルランド / 英語 / 108 分 / カラー / シネスコ / 5.1ch / 原題:THE PRICE OF DESIRE
配給:トランスフォーマー
提供:トランスフォーマー+シネマライズ
© 2014 EG Film Productions / Saga Film © Julian Lennon 2014. All rights reserved.
後援:アイルランド大使館、ベルギー大使館、スイス大使館
協力:国立西洋美術館、hhstyle