ユナイテッドピープル創業15周年記念公開作品として、サンダンス映画祭2016グランプリ&観客賞ダブル受賞作『ソニータ』を10月21日(土)よりアップリンク渋谷他にてロードショーが決定いたしました。
サンダンス映画祭2016グランプリ&観客賞ダブル受賞作
監督をも巻き込み、運命を変えていくソニータの姿に世界中が感動したドキュメンタリー。『ソニータ』日本公開!
18歳のソニータ。スクラップブックに書いた夢は有名なラッパーになること。
しかし、パスポートも滞在許可証もなく、アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民の彼女は、不法移民としてこの施設で心の傷を癒やすためのカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。一方で彼女の家族は全く別の将来を準備していた。
アフガニスタンに住む親は、古くからの習慣どおりにソニータを見ず知らずの男性に嫁がせようとする。花嫁の値段は9,000ドル。女性が歌うことが許されないイランで、ソニータはどうしたらラッパーになる夢を叶えることが出来るのだろうか?母親から迫られる強制結婚から逃れるため、そして有名なラッパーになるという夢を追うため、ソニータは自らの人生を歌うことで切り拓こうとする。
映画レビューが次々と届いています。
「アカデミー賞関連の中で選り好みをし
年間ベスト10の基盤が形成される頃合いだが
この『ソニータ』に出逢いベスト10が覆った」
斎藤工(映画秘宝「映画じかけのオレンチ」第99回より)
「国境を越え飛び込んだ異国、女性として受けた生、背後まで迫る戦禍。
立ちはだかる幾重もの逆境に、少女の抵抗はやがてリズムとなる。運命をも
変えるそのビートは、沈黙を裂き、私たちの心まで震わせる。」
安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
ドラマのような、ストーリー展開。何度もフライヤーを確認して、ドキュンメンタリーなんだと。 しきたりとはいえ女として生まれたからには『値段』をつけられるのは悲しみを越えて憤りを感じた。 ソニータの人生、道が拓かれていくのには理由がある。ソニータだから訴えられる。 彼女がラップで語りかける言葉には、悲鳴と攻撃性にあふれている。 だが、そこに共鳴できて、見ている私達が心を締め付けられるのには、この 90分間の作品をみていくうちに、ソニータに触れて、抱き締めたくなる。 一緒に笑って、泣いて、怒って、喜んで。いつの間にか、わたしもソニータの中へ、側にいっていたか ら。 この映画を通して、犠牲になることが、親への恩返しではない。自分のために生き抜くことが、生まれてきたことへの、恩返しなのだ
サヘル・ローズ(タレント/女優)
心に鍵をかけるのをやめた
ソニータ
彼女の中の怪獣が暴れだした
それ、を音楽という。
もう誰にも止められない
言葉の生まれる瞬間を
映画を通して立ち会えると
こっちも興奮してしまう
あなたも
詩人誕生の目撃者になりませんか
一青窈(歌手)
少女たちが自らの親に売り飛ばされてしまったり、歌うことすら許されなかったり。私たちにとって 当たり前のことが通用しない社会があることに対するショック。そして、そんな中一人の少女が立ち 上がり夢のために戦い続けるその姿は、涙なしでは見られません。
春香クリスティーン(タレント)
タリバンを逃れてテヘランに亡命中のアフガン少女が、むりやり望まない結婚を強いられそうな自分のことをラップで表現する。これだけでもかなりシュールな印象でしょう。ドキュメンタリーとはいえ、冒険スリラー的な要素を帯びてくるし、一つの映画として見る価値が十分あります。 ピーター・バラカン
映画『ソニータ』について
わたしの値段は9,000ドル
家族のために結婚を強いられるアフガン難民ソニータは
歌うことで自らの運命を変えていく――
18歳のソニータの理想の両親はマイケル・ジャクソンとリアーナ。もしパスポートを持っていたら名前はソニータ・ジャクソンにしたいと言う。
スクラップブックに書いた夢は有名なラッパーになること。しかし、現在の彼女のファンはイランの首都テヘランの子ども保護施設の子どもたちだけ。パスポートも滞在許可証もなく、アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民の彼女は、不法移民としてこの施設で心の傷を癒やすためのカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。
一方で彼女の家族は全く別の将来を準備していた。アフガニスタンに住む親は、古くからの習慣どおりにソニータを見ず知らずの男性に嫁がせようとする。花嫁の値段は9,000ドル。
女性が歌うことが許されないイランで、ソニータはどうしたらラッパーになる夢を叶えることが出来るのだろうか?
ロクサレ・ガエム・マガミ監督は、取材対象の人生に関与すべきかどうか悩みながらも、この問に答えるようにソニータの夢と人生に深く関わることとなる。ソニータは母親から迫られる強制結婚から逃れるため、そして有名なラッパーになるという夢を追うため、自らの人生を歌うことで切り拓こうとする。
監督:ロクサレ・ガエム・マガミ
出演:ソニータ・アリザデ、ロクサレ・ガエム・マガミ
製作総指揮:ゲルト・ハーク
音楽:ソニータ・アリザデ、セパンダマズ・エラヒ・シラジ
制作:TAG/TRAUM
共同製作:INTERMEZZO FILM、 ロクサレ・ガエム・マガミ、NDR、RTS、
SRG SSR、 DR
原題:Sonita
配給:ユナイティッドピープル
2015年 / 91分 / スイス・ドイツ・イラン
後援:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、Girl Power