今年発表されたインディペンデント映画の中で、世界の映画祭で最も評判の高い映画の一つとしてあげられるのが、この『POP AYE』だ。
すでにサンダンス映画祭のワールドコンペティション部門で脚本賞、ロッテルダム国際映画祭でThe VPRO big screen賞、ポーランドのクラコフで開催されたNETIA OFF CAMERA国際映画祭で国際批評家賞(FIPRESCI賞)、バンコクASEAN映画祭でジュリー賞などを受賞し注目を浴びている作品。
Kirsten Tan監督は現在、NYを拠点にしている若手女流監督で今作がデビュー作で、作品はシンガポールとタイの合作となっている。
物語は、人生に落胆した建築家が、バンコクの街中で象を見つけたことから始まる。
子供時代に慣れ親しんだ象との再会に喜んだ彼は、象を生まれ故郷に連れ帰ろうと考え、タイ中を旅する中で様々なことが起こるというちょっと変わったロードムービーとなっている。
日本などでは、考えられないー象が身近なタイだからこそのストーリーだが、サンダンスでも脚本賞を受賞しているだけに、その中身が気になる作品ですね。