「本コラム、物語の核心に触れております。ご注意ください」

1.ローマ郊外を走る男

 男が走っている―というのは、映画の出だしとしては別に珍しくもないが、ここで男が走っているのはローマ郊外で、時には空中撮影を含むこのシーンには、ローマのコロシアムも一瞬、見えたりする。黒い髪でヒゲを生やした男の走る呼吸音がきこえる。〈許すな暴力〉と記した垂れ幕を手にしてデモをする人びとや、パトカーの走る場面もある。男はテヴェレ川に沿った道を走り、川岸の倉庫のような建物のなかに隠れる。彼を追ってきた男も、建物のドアを開けるが、すでに探す男の姿はない。ピストルをかまえて追っては、建物から出て、もうひとりの追手の仲間が銃をかまえているのに出くわすだけだ。

 追われる男は、川にひそみ流木につかまって首だけ出している。川底に古いドラム缶があり、それに乗っているのだが、腐りかけた缶のなかに落ちこむ。そこには放射性廃棄物が入っているようだ。ともかく彼は、水中から岸にはいあがるのだが、カメラはなお水中を映し、そこに黄色い文字で、大きく「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」(Lo Chiamavano Jeeg Robot)とのタイトルが出る。
 川から出た男は、夕暮れの道でバスに乗る。そして男がたどりついた隠れ家のような部屋には、テレビでニュースを映していて、「デモは聖アンジェロ城へ…」と報じている。男はトイレにはいって吐く。翌朝、男はベッドから起きるが、テレビはつけっ放しだったようで、画面のすみにその場面が見えている…。

 以後、この映画では、室内場面にテレビやDVDなどの映像が背景にあり、そのちらちらする反射光が、この主人公(とヒロイン)のいる姿にあたることになるのは、この映画を論じるうえで重要だろう。これは映画のなかの現実と視覚メディアのイメージが交錯し照り返すという画面にこだわりをもつこの映画のガブリエーレ・マイネッティという、いま40歳でローマ生まれ、身長190センチ近い長身のイタリアの映画監督が、この映画を撮るうえで採った表現スケールであり、それが映画のテーマに結びついているからだ。

 監督は幼少期、午前中に学校が終わると、すぐ家に走って帰りテレビで日本アニメの番組を3.4時間続けて見ていた世代なのだった。日本の古代伝説をもとにマンガ家の永井豪氏が生み出した「鋼鉄ジーグ」のアニメは、日本では1975年に放映開始、イタリアでは1979年からの放映で、たちまち子どもの人気を呼ぶことになる。
 そのころ、永井豪氏と私は、東京でなにをしていたのだろうか―と、映画を見ながら私はいろいろと思い出す…。

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2.永井豪氏と『スター・ウォーズ』を見に台北へ

 ジョージ・ルーカス監督による映画『スター・ウォーズ』の最初の作品はアメリカで1978年に公開された。当時はいまと違って、アメリカで公開された映画がただちに日本でも公開されるという状況ではなかった。ジョージ・ルーカスはその前作『アメリカン・グラフィティ』が成功を収めたとはいえ、ハリウッドでも『スター・ウォーズ』が成功するとは思えなかった人たちが少なくなかったことが、いまではわかっている。その大成功は、アメリカの映画業界の人たちを驚かせたのだった。

 『スター・ウォーズ』はすごい―という評判は、すぐに日本の映画ファン、とりわけSF映画好きの人たちの間にはすぐに広まり、上映を待ち焦がれる時間がかなりあった。そして、日本より台湾で先に上映されると知った時マンガ家や映画好き、雑誌編集者などが、ではひと足先に台北まで『スター・ウォーズ』を見に行こうというツアーが組まれた。そのなかに、マンガ家の永井豪氏と私もいた。
“May the force be with you!”(フォースの護りあれ!) という言葉はかくしてすぐに日本のSFファンのあいだで広まった。このForceという言葉は、いまでこそ、そのまま〈フォース〉と訳されているが、私たちが最初に見た台湾上映版では〈源力〉と訳されていたし、日本での最初の公開時には〈理力〉と字幕がついていた。この場合のフォースとは、人間が根源的にそなえている力で、それはただ開発されずに眠っている状態のように考えられるので、私は台湾上映版の〈源力〉という訳も、なかなか味があると思ったものだ。

 そして1980年代の初めには、今度は手塚治虫氏、モンキー・パンチ氏のマンガ家諸氏に永井豪氏も加わって、私はアメリカのサンディエゴのコミックス・コンベンションにも出かけた。このときは永井氏の兄上も同行されたが、彼の視野の広さと明るい性格に私は魅了され、永井氏の兄上から多くを学んだのである。
 カリフォルニアには、すでに1963年からアメリカでTV放映された「鉄腕アトム」(アストロボーイ)を見て育った手塚ファンのグループが育っていた。そのひとりであるロビン・ライデン(Robin Lyden)は、『スター・トレック』の最初の劇場用映画の特撮にかかわった若く優秀な技術者だが、正確な採寸による鉄腕アトムの人形を世界で初めて作った男でもある。(その人形は、いま東京の手塚プロにある)。

 そのロビンが、永井豪氏のマジンガーZなどのロボット・アニメのキャラクターについて、人間の能力を拡大延長して生かしたもの―と英語で説明し、それをきいて永井豪氏の兄が感心していたことを、私は覚えている。永井豪氏の作ったアニメのキャラクターは、人間が自動車を操縦するように、自分がそのなかに乗りこんで操縦できる巨大メカで、それはこれまでの鉄腕アトムや鉄人28号(アメリカでは「ジャイガンター(Gigantor)」と呼ばれた)などとは違う新しいコンセプトによるロボット・アニメだった。そのなかに乗りこんだ者の能力(筋力その他)が、拡大されて作用する―という発想が新鮮だったのである。

 そして、イタリアで人気を呼んだ「鋼鉄ジーグ」の場合は、さらに各機能の合体が進化しており、少女のキャラクターも関わっていた。そして物語の構成が、日本の古代伝説から宇宙へとひろがっていく空想と、アクションが見て楽しくひきこまれてしまうのだった。

3.日本の合体ヒーローたちが、マーヴルを驚嘆させる。

1970年代末には、日本のTVアニメの巨大ロボット群は、アメリカのコミックブック業界をもひきつけた。
 当時、東映の渡辺亮徳氏(映画『スター・ウォーズ』の日本公開にさきがけて、特撮映画『宇宙からのメッセージ』の京都で撮影製作した人物)は、マーヴル・コミックスの『スパイダーマン』を日本でTVシリーズにしたが、原作のアメリカ版とは違って、ロボットを登場させてスパイダーマンと戦わせた。これを見たマーヴルのスタン・リーは(原作とは違うとは言わずに)、むしろ東映のその着想に感心し敬意を表した。日本のロボット番組に刺激されたマーヴルは、それをコミックブックにとりこもうとしたのである。そして、こうして創刊されたのが「Shogun Warriors」(将軍戦士)というシリーズで。日本で人気のコン・バトラーV、ダンガードAその他複数の人気キャラクターを集団としてアメリカで活躍させるという内容のコミックスだった。

 この時私は、「スパイダーマン」「ハルク」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」「ファンタスティック・フォー」「ミズ・マーヴル」「X-メン」などを翻訳し、東映と契約した。光文社新書版で30冊近く刊行していた。ついでながら最初の「スター・ウォーズ」のコミックブックはマーヴルから出ていたが、それも私が翻訳して週刊少年マガジンに連載した。

 そうした関係から、東映のマーヴル担当者と一緒に、ニューヨークのマーヴル本社を訪ねることになった。そのとき東映の担当者は、日本の合体ロボットの小型モデルをもっていって、マーヴルの関係者たちに見せた。ロボット人形が、カタカタカタ…と変身していくのを、マーヴルの編集者たちは、あっけにとられて見ていた。すっかり感心してしまったのである。

「ショーグン・ウォーリアズ」は、日本のテレビで人気の巨大ロボットたちが、変身合体して戦うという物語で、もちろんマーヴルのスーパーヒーローたちもからんでくる。このシリーズのストーリーをダグ・マンチ、絵はハーブ・トリンピー(「ハルク」シリーズで人気)が手掛けた。
日本生まれの変身合体ロボットたちの物語なので、日本人の役も登場する。「その日本人の名をどうしましょう?」とダグ・マンチにきかれたのは、当時のマーヴル社の編集主任のジム・シューターである。このアメリカのコミック業界では最も背が高いと私が思っていた男は、そばに私がいるのを見て、「そうだな。コーセイ・オノとでもしといたらどうかな」と言った。驚いたことに、下書きの原稿が出来てくると、本当に日本人のキャラクターの名はKOSEI ONOとなっていた…。

最もコミックブックの「ショーグン戦士」は、あまり長くは続かなかった。20号まで出たかどうか…。私も全冊もっているわけではない。そして何年かまえ、まったく未知の外国人から、突然私にメールが届いた。マーヴルの「将軍戦士」のある号のページが添付されており、そこにはコーセイ・オノが出ている場面があるではないか。それはたまたま私が持っていない号のページなのだった…。
海外のマーヴル・コミックスのファンが、そのページをわざわざメールしてきてくれたのである。どこで私のアドレスなどを知ったのか不明だが、コミックブックのファンは世界中にいるのだなと、ありがたく思ったことだった。

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4.アニメのヒーローを生きる主人公

話を映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』に戻そう。
自分のねぐらで朝目覚めた男(主人公:エンツォ)は、テーブルでヨーグルトの食事をとる。男は外へ出る。彼は出かけた先のドアを開けると「セルジョは?」と聞く。これが、この映画のなかで主人公が初めて言うセリフなのである。どうやら彼は、盗品の売買など、怪しげな仕事で暮らしをたてているようだが、彼の面倒を見ているのがセルジョという男で、主人公は彼を慕っていることがわかる。また、エンツォがドアを開けると、女が立っていて「あんたアマソの仲間?」といきなり言う場面もある。アマソとは、アニメ「鋼鉄ジーグ」の悪役の名である。彼女はセルジョの娘・アレッシアで、これが彼女の最初のセリフだ。彼女は「鋼鉄ジーグ」のアニメに夢中で、その幻想のなかに生きている。そんな彼女をイレニア・パストレッリが演じている。「娘は母が死んでから変わった」と、父親は娘の手から「鋼鉄ジーグ」のDVDをとりあげる。

主人公はその父親と連れ立って出かけるが、計画がもつれ父親は銃で撃たれて倒れ、主人公のエンツォも銃弾を受けて9階から落ちる。だが、しばらくしてエンツォは起き上がる。銃弾を受けても死ななかったのだ。彼が夕陽に向かって走るシーンが一度だけある。川底のドラム缶にあった放射性廃棄物を浴びて超人パワーを身につけたのだと気づく。彼は黒い服で顔と体を隠し、私利私欲のためにパワーを使っていく。

困ったことは、父親のセルジョがゴロツキどもの銃撃で殺されてしまったことを、娘のアレッシアにはかわいそうで言えないことだ。真相を知っている彼は、否応なしに娘を保護する立場になってしまう。ふたりが初めて抱き合う場面でも、背後のスクリーンに「鋼鉄ジーグ」の映像が映っているが、画面そのものを見せず、その照り返しがふたりをちらちらと彩るという工夫がなされている。

男は彼女をだれもいない遊園地に連れていく。そこには観覧車がある。観覧車というのは、映画ではキャロル・リード監督による『第三の男』で効果的に描かれたウィーン郊外の観覧車が有名だが、この映画の無人の遊園地では、なにも動いていない。だから、この映画では恋人をのせた観覧車を男が手で押して動かすのだ。なるほど、超人パワーにはそうした用い方があるのだな。観覧車で高くあがった女は「雲がものすごく大きい、あんたが小さく見えるわ」と地上の男に言う。この映画のなかで最もロマンチックな場面ではないか。だが結局、彼女は父の死を知り、ギャングたちの抗争に巻き込まれて死ぬ。悪人は男がなぜ超人パワーを得たかを知り、自分も川で超人パワーを身につけ、主人公の男と対決することになる。男は事故に巻き込まれていた少女を助け、その母親に感謝される。その場にいた人が男に聞く、「あんた誰なんだ?」。エンツォはにやりと笑って「シバ・ヒロシだ」(鋼鉄ジーグの少年ヒーローの名)と答えて、オートバイで走り去る。彼は超人化した悪人との決戦の場へいそがなくてはならないのだ…。

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本作の監督は、「鋼鉄ジーグ」のほかにも多くの日本アニメが好きだった。短編作品で映画監督となった彼にとって、これは長編第一作である。アレッシアを演じるイレニア・パストレッリは、モデルとして活躍していたが、これが映画初出演、主演のクラウディオ・サンタマリアは、この役のために体重を20キロ近く増やしたそう。

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5.日本アニメが批判されたころ

この映画の舞台は、ローマ郊外の荒廃した地域だが、俳優たちはそこに巣くうギャングたちの言動を参考に、現実味のある演技を心掛けた。マイネッティ監督は、日本の北野武による映画と、マンガで山本英夫による「殺し屋1」などが好きとのこと。『皆こう呼んだ、鋼鉄ジーグ』は、画面の撮影の仕方に工夫があり、切り詰めたセリフも静かに効果をあげている。

「日本のTVアニメは暴力的で困る」という声がヨーロッパ諸国でとりわけ盛んになったのは1970年代末から80年代にかけての時期ではなかったか。そうした場に、私自身居合わせたことがある。
それがどこだったか、いま思い出そうとしているのだがはっきりしない。1986年のチェコのズーリンだったかと思うのだが、とにかく教育者などが集ってテーブルを囲んで(女性が多かった)そんな話をしている席で、どういうわけか私も加わっていたのである。日本のTVアニメへの非難をききながら「そんなに嫌なら日本のTVアニメを買わなければいいじゃないですか」と言おうと思ったが、やめておいた。その背景にはヨーロッパのテレビ局の経済的事情があることを、私は知っていたからである。

そして、1970年代だったかヨーロッパの国に招かれた永井豪氏が、フランスの有名なマンガ原作者(たぶん、「アステリックス」を生みだしたルネ・ゴシニ氏だったと思うが)と、対談をしたときの話を聞いたことがある。舞台の上で、日本の暴力的なTVアニメに批判的なゴシニ氏がむきになって永井豪氏を非難したという。そのとき豪ちゃんは、相手のその様子を見て「なんだか可愛いらしい」とニコニコして答えたのだった。
通訳されたその言葉を聞いた会場の聴衆は、どうっと笑った。ムキになって怒ったゴシニ氏のほうが面目を失い、豪ちゃんは聴衆を味方につけてしまったのだった…。そのゴシニ氏も、すでに亡い。(いや、このときの相手は別の人だったかもしれないが、同じことだろう)

6.イタリアのいま

イタリアのデ・アミーティスによる「クオレ」のなかの短いひとつのエピソード『母を訪ねて三千里』のマルコの物語を、日本で一年も続くTVアニメのシリーズにしたのは、後にスタジオ・ジブリの核となる高畑勲氏をはじめとする人たちで、これがイタリアで放送され、それを見て育った子供たちも今では大人になっている。

東京の九段下にあるイタリア文化センターでは昨年11月に、「母を訪ねて三千里」のアニメの資料を展示するマルコ展が催され、またイタリアで多くの映画賞を得たこの『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』の映画も、昨年のイタリア映画祭で上映され話題となり、今年劇場上映の運びとなった。
子どもの目を忘れいないままに、おとなになっていく人たち―「鋼鉄ジーグ」と「マルコ」の世代のおとなたちによる文化交流が進んでいる。
私が初めてローマを訪れたのは1972年のことで、まだ「ジーグ」のマイネッティ監督は生まれていなかった―。なにか不思議な気がする。

小野耕世
映画評論で活躍すると同時に、漫画研究もオーソリティ。
特に海外コミック研究では、ヒーロー物の「アメコミ」から、ロバート・クラムのようなアンダーグラウンド・コミックス、アート・スピーゲルマンのようなグラフィック・ノベル、ヨーロッパのアート系コミックス、他にアジア諸国のマンガまで、幅広くカバー。また、アニメーションについても研究。
長年の海外コミックの日本への翻訳出版、紹介と評論活動が認められ、第10回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。
一方で、日本SFの創世期からSF小説の創作活動も行っており、1961年の第1回空想科学小説コンテスト奨励賞。SF同人誌「宇宙塵」にも参加。SF小説集である『銀河連邦のクリスマス』も刊行している。日本SF作家クラブ会員だったが、2013年、他のベテランSF作家らとともに名誉会員に。

画像: Jカルチャーへのリスペクトから生まれた噂の映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』予告 youtu.be

Jカルチャーへのリスペクトから生まれた噂の映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』予告

youtu.be

監督・音楽・製作:ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ
原題:Lo chiamavano Jeeg Robot /2015/イタリア/カラー/119 分/ 日本語字幕:岡本太郎
提供:ザジフィルムズ/朝日新聞社
配給:ザジフィルムズ
特別協力:イタリア文化会館 PG-12
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