吉永小百合の120本目の出演作となる映画『北の桜守』の本編ビジュアルが初解禁いたします。また、本作の公開日が2018年の3月に決定いたしましたので合わせてご報告申し上げます
今回公開されたビジュアルは本作の第一弾のポスタービジュアル。
そこには、吉永演じるてつが、行方の判らなくなっている夫の安否を心配し、息子の修二郎と共に、海に向かって夫の無事を強く祈る・・・という、映画の中でも重要なシーンの際に撮られえたビジュアルが使われています。
今作で吉永が演じるてつは、優しいだけでなく、時には息子を怒鳴って叱咤激励を飛ばすなど、常に胸を張って生きようとする“強き母”。ポスターの中のてつの表情からも、吹き荒れる雪の中で、厳しい寒さと貧しさに耐えながらも、必死で生き抜こうという強い意志を感じることができます。
このシーンが撮影された冬ロケ最終日は、雪に加え、スタッフが用意したテントが吹き飛ばされるくらいの強風が吹き荒れるほどの天候でした。体感温度は-20℃を超える程の極寒の寒さ。
さらに、撮影場所は流氷が押し寄せた海岸の先端ということもあり、強風で体ごと吹き飛ばされそうになり、さらには雪で目を開けることすら困難な状況。そんな中で吉永たちは、撮影に挑み続け、今回の第一弾ポスターのビジュアルが切り取られたのです。
2月16日に北海道・網走市にてクランクインした冬ロケパートは、樺太を追われたてつと幼少の修二郎が、戦後の極寒の網走の地で、懸命に生き抜く姿を中心に撮影が行われました。
冬ロケパートのメインとなるのは流氷を前にしたシーンの撮影。網走入りした際には流氷が見渡す限り一面に着岸していたのですが、撮影の前日に風向きが変わり、流氷は遥か遠くに。そんなハプニングに、急遽、毎朝6時に撮影スタッフが流氷の状況を確認し、その日のスケジュールを決めるという変則的な撮影に。ようやく流氷が接岸したのは19日でした。その日の撮影は無事に終えたものの、翌朝、なんと流氷は再び、海の彼方に・・・。三度、着岸したのは冬ロケの最終日。
待望の流氷を前に、本作でも重要な母と子のシーンを満を持して撮影することができたのでした。終始、氷点下の極寒の中、撮影が続いた今回の冬ロケでは、吉永が子役を気遣う場面も多く見られました。自然との戦い、ハプニングに見舞われながらも、予定通り2月21日に冬ロケパートの撮影を無事に終了しました。
そして、先日、発表された豪華キャスト陣も加えた春パートの撮影が、いよいよ4月30日から開始する予定です。
☆春パート撮影スケジュール(予定)
4月30日(日) 春パート撮影開始 撮影所・都内近郊にて撮影(一部ロケ含む)
6月上旬~ 稚内を中心とした北海道縦断ロケ
7月上旬 クランクアップ
吉永小百合
堺 雅人
篠原涼子
岸部一徳 高島礼子 永島敏行 笑福亭鶴瓶 中村雅俊
阿部 寛 佐藤浩市
監督/滝田洋二郎
脚本/那須真知子
舞台演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽/小椋 佳 星 勝
撮影監督/浜田 毅