MOOSIC LAB2016最多5冠受賞作品!
観客賞/審査員特別賞/最優秀男優賞(スギム=クリトリック・リス)
最優秀女優賞(岸井ゆきの)/べストミューシシャン賞(クリトリック・リス)
新進気鋭の映画監督とミュージシャンのコラボレーションよって制作された映画をコンペ形式で上映する映画祭“MOOSIC LAB”。2016年に行われた本映画祭にて、観客賞・審査員特別賞・最優秀男優賞・最優秀女優賞・ベストミュージシャン賞と最多5冠受賞して話題となった映画『光と禿』が、4月22日(土)よりK’s cinemaにて劇場公開中です!
36歳で音楽未経験のままバンドを結成するが、ライブ当日にメンバー全員にキャンセルされ、仕方なく行った単独即興ライブが話題となり、ミュージシャンとしての活動を開始した禿げた中年オヤジ、クリトリック・リス。2012年に脱サラして音楽に専念。常にパンツ一丁の姿で全力パフォーマンスを行い、名前も風貌も楽曲も全てがアウトと言われているスギムによるソロ・ユニット。
そんなスギムを主演に迎えコラボレーションを組んだのは、佐々部清監督や瀧本智行監督らの下で演出を学び、さぬき映画祭2013優秀企画作品として初長編映画『竜宮、暁のきみ』を監督するなど今後の活躍が期待される新進気鋭の青木克齊監督。
主演のスギムが中年ハゲのミュージシャンという本人役で出演しているほか、盲目女子・梢役に、太河ドラマ『真田丸』のたか役が話題となり、映画やドラマ、舞台、CMにと引っ張りだこで今大注目の若手女優・岸井ゆきの。
梢の友人 友梨役に『後妻業の女』での大胆な演技が話題となった樋井明日香。スギムの後輩 桐島役に17年公開予定の主演作『星くず兄弟の新たな伝説』が控える武田航平など、人気急上昇中の俳優たちが揃いました。
中年のハゲたミュージシャンとひねくれた盲目女子。小さな世界で生きてきた二人がひょんなきっかけで交錯し、人生がハゲしくヒカる!ちょっと笑えて、ちょっと泣ける、めっちゃダサくてカッコイイ、遅咲きのロッキン・ロマンスが誕生しました!
つきましては、公開初日である4月22日(土)、主演のスギム、岸井ゆきの、樋井明日香、青木克齊監督が初日舞台挨拶に登場!満席の中作品に込めた想いをそれぞれに語りました。
【日時】4月22日(土)21:15~21:45(30分) ※上映後
【場所】K’s Cinema(東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F)
【登壇者】
スギム(クリトリック・リス)、岸井ゆきの、樋井明日香、青木克齊監督
【舞台挨拶の様子】
映画を見終えた満席の観客に拍手で迎えられ、スギム(クリトリック・リス)、岸井ゆきの、樋井明日香、青木克齊監督が登場!
青木監督は、本作を撮ることになったいきさつやキャスティングについて、「以前に作った『竜宮、暁のきみ』という作品とは真逆のテイストというか、コメディっぽい作品をやりたいと思っていたところ、MOOSICLABという映画と音楽のコラボレーション企画映画祭に出会いました。その頃に友人からスギムさんを紹介されて、すぐに面白いと思いました。岸井さんの作品は、色々拝見していましたが、目が印象的な方で、お芝居も力のある方ですし、是非お願いしたいと思っていました。樋井さんは、僕の『竜宮、暁のきみ』と同じタイミングで公開された『リュウグウノツカイ』という作品に出演されていて、気になっていたんです。岸井さんと樋井さんの2人が並んだところを見たいと思い、お願いしました」と語った。
本人役での出演で、本格初演技でしたね、と問われたスギムは、「みんな最初の俺の棒演技でびっくりしたと思います。実は撮影が終わったら飲める!くらいの軽いノリで参加しました。役作りとかあんまりしなかったし…すいませんでした!役者なめてました!」といきなり謝罪して場内を笑わせたが、岸井と樋井はすかさず「だんだんうまくなってましたもんね!」と優しくフォロー。
スギムは続けて、「セリフの掛け合いのリズムが分からなかったので、岸井さんや樋井さんの様子を実はよく見ていました。役者さんから吸収できてよかった!」と現場で演技を学んだことを告白。
岸井は「スギムさんがついついカメラを見ちゃうので、監督から「カメラ見ないでください」って言われたり、次にセリフを言う人の顔をじっと見ていて、「セリフを言う前に反応しないでください」って言われたりしていました(笑)」とさらに暴露。
スギムの初めての本格演技が大変だったことを窺わせた。
また、岸井は本作で盲目の少女を演じたことについて、「オファーいただいてすぐに、監督と明日香ちゃんで、目の見えない方がいる施設に行き、いろんな方にお会いしました。実は以前にも盲目の役を演じたことがありましたが、その時お会いしたのはお1人だけだったので、白杖の扱い方ひとつをとっても人それぞれだということを知りました。白杖は折りたためるものですが、勢いよく振ると、バン!って魔法みたいに伸びるんです。以前にお会いした方がそうやって白杖を使っていたので、今回もその通りにやってみたら、違う!って言われました。その方のやり方だったんですね。今回いろんな方にお話をお聞きできて勉強になりました。」と役作りでの経験を明かした。
オファーを受けたことについて樋井は、「クリトリック・リスという名前を初めて知って、(名前がギリギリアウトなので)映画になるのかなって不安でした(笑)でもゆきのちゃんは前から知っていて、是非と思って受けさせていただきました」と撮影前に動揺していたことを明かした。
続いて、公式Twitterで募集した質問を読み上げることになり、MCから「スギムさん的な人は恋愛対象としてありですか」という質問が飛び出すと、岸井は「スギムさん的な人って、髪がない人ってことですかね?年齢かな!?」と困惑するも、「スギムさんではなくてスギムさん“的”な方でしたら、お話してみないと分からないです!」と回答。
「では、スギムさんは?」と問われると、話を照れながら聞いていたスギムは「俺は(岸井さんは)アリですけどね(笑)」と答え、再び場内を沸かせた。
撮影中のエピソードについて問われると、樋井は「実はスギムさんはまっすぐ歩けないんですよ」とまたも暴露!
監督も、「ゆきのちゃんと歩くシーンのスギムさんは、ゆきのちゃんに介護されてるおじいちゃんみたいでした」とスギムへのいじりが続いた。
最後に映画への思いとして、岸井は「息が合うのに最初は時間がかかった現場でした。でも徐々に仲良くなって、カットごとに不安なこともあったけれど、いざシーンが繋がって完成した映画を観たら、正解でした。
映画の成り立ちがすごく分かったし、感動しました。どうぞ宜しくお願いします」と語り、舞台挨拶を締めくくった。
【STORY】中年のハゲたミュージシャン・スギムは、道端で転んだ盲目女子・梢(岸井ゆきの)を助けようと声を掛ける。ところが、そこに現れた梢の友人・友梨(樋井明日香)と共に痴漢変態扱いされてしまう。その夜ライブステージで激しく憂さ晴らしするスギム。一方の梢は、実はスギムが痴漢ではなかったことを友梨に打ち明け、スギムを探し出して謝罪をすることに…。
中年ハゲのミュージシャンと盲目女子。出会うはずのなかった2人の人生が、ハゲしく光り出す―!?
脚本・監督:青木克齊(「竜宮、暁のきみ」)
撮影:玉田詠空 照明:斎藤順、録音:西山徹 編集:田巻源太
出演:スギム、岸井ゆきの、樋井明日香、武田航平、柴田杏花、竹内海羽、金井勇太、石田法嗣、空美/小沢真珠
配給:スポッテッドプロダクションズ
<2016年/日本/62min/vista/color/3ch>
4月22日(土)より、新宿K’s cinemaにて1週間限定公開中!