フランス映画界の新鋭カテル・キレヴェレが静謐な視線の先に映し出す
生と死の境界線上に佇む人々の喪失と再生の物語 『あさがくるまえに』
日本公開決定&「フランス映画祭2017」出品
フランスで2003年に出版されたメイリス・ド・ケランガルのベストセラー小説を映画化した『あさがくるまえに』(原題:Réparer les vivants /配給:リアリーライクフィルムズ、コピアポア・フィルム)が、2017年9月16日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開することが決定いたしました。
心臓移植という“命のやりとり”に直面した
家族、恋人たち、医者たちの心の揺れや葛藤を描いたヒューマンドラマ
ミア・ハンセン=ラブ(『未来よ こんにちは』)、エマニュエル・ベルコ(『太陽のめざめ』)など女性監督の活躍がめざましいフランス映画界、いま期待の新鋭として注目されているカテル・キレヴェレ。
前二作がカンヌ国際映画祭に正式出品された彼女の最新作は、2003年に出版されフランス国内で数々の文学賞に輝いたメイリス・ド・ケランガルのベストセラー小説の映画化作品。
監督にとって日本初の劇場公開となる本作は、心臓移植という“命のやりとり”に直面した家族、恋人たち、医者たちの心の揺れや葛藤を、24時間の物語として、女性らしい繊細さで描いたヒューマンドラマ。
情感豊かで叙情性あふれる幻想的な映像と最先端医療のリアルな描写を通して、喪失と再生の物語が描かれる。
出演は、タハール・ラヒム(ダゲレオタイプの女)、エマニュエル・セニエ(毛皮のヴィーナス)、アンヌ・ドルヴァル(Mommy/マミー)らヨーロッパを代表する実力派キャストたち。
彼らのアンサンブル演技が、生と死の境界線上に佇む人々の孤独な肖像をスクリーンに映し出す。愛する人への想いが静かに沸騰する奇跡のクライマックスとなっています。
【ストーリー】
夜明け前、サーフィンへと出かけたシモンと友人たち。数時間後、ル・アーヴルの病院からシモンの母親に一本の電話が入る。それは、息子たちがサーフィンの帰りに自動車事故を起こし病院に運ばれたという知らせだった。急いで駆けつけた彼女と夫に、医師は「シモンは脳死状態で目覚めることはないだろう」と告げ、臓器移植コーディネーターのトマを紹介する。一方パリでは心臓疾患を抱える女性クレアが、臓器の提供を待っていた……。
監督:カテル・キレヴェレ
脚本:カテル・キレヴェレ、ジル・トーラン
原作:メイリス・ド・ケランガル
撮影監督:トマ・アラリ
出演:タハール・ラヒム、エマニュエル・セニエ、アンヌ・ドルヴァル、ドミニク・ブラン、ギャバン・ヴァルデ
2016年/フランス=ベルギー/カラー/104分/スコープ・サイズ/DCP
日本語字幕:寺尾次郎
配給:リアリーライクフィルムズ、コピアポア・フィルム
© Les Films Pelléas, Les Films du Bélier, Films Distribution / ReallyLikeFilms
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