『夏の終り』(13)以来、4年ぶりの満島ひかり単独主演となる映画『海辺の生と死』が、7月29日(土)テアトル新宿ほかにて全国公開することが決定しました。
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傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻、島尾ミホ。
時は太平洋戦争末期、ふたりが出会ったのは自然と神と人とが共存し、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。
男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、女はただどこまでも一緒にいたいと願った。たとえそれが死を意味するとしても――。
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後年、互いに小説家であるふたりがそれぞれ執筆した鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島、加計呂麻島でのロケーションを敢行し、完全映画化を果たした『海辺の生と死』。
島尾ミホがモデルのヒロイン・大平トエを演じるのは、ドラマ「カルテット」での好演も記憶に新しい満島ひかり。
トエの恋人で島尾敏雄をモデルとした朔(さく)中尉を演じるのは、3月に放送終了したNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じ、お茶の間の好感を集めた永山絢斗。
本作の撮影は2015年、奄美大島、加計呂麻島オールロケーションで、全てロケセットというこだわりの中で撮影され、キャストも主要キャスト以外は子供たち含め地元の人々の協力で進められたという。
今回解禁となった場面写真は、島の空気感と、満島や永山ら俳優陣が放つ静かな熱量を感じずにはいられないシーンカットばかり。
海辺では生徒に囲まれ優しい笑顔を浮かべ、朔中尉の横では少し緊張した表情をみせるなど、満島ひかり演じる主人公トエの様々な表情も印象的。二人が出会った島の情景と二人の恋が伝わる場面写真となっている。
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【STORY】 昭和19年(1944年)12月、奄美 カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。
国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。
やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった・・・。
出演:満島ひかり 永山絢斗
井之脇海 川瀬陽太 津嘉山正種
脚本・監督:越川道夫/原作:島尾ミホ「海辺の生と死」(第15回田村俊子賞受賞・中公文庫刊)島尾敏雄「島の果て」ほかより/
脚本監修:梯 久美子/参考文献:『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社刊)/歌唱指導:朝崎郁恵/企画・製作:畠中鈴子/製作:株式会社ユマニテ/制作:スローラーナー/配給:フルモテルモ、スターサンズ
2017年/日本/155分/DCP/5.1ch/16:9/カラー
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