長編映画「ドグラ・マグラ」「薔薇(ばら)の葬列」を監督した映像作家の松本俊夫さんが12日、腸閉塞のため、東京都内の病院で死去。85歳。
67年「母たち」でベネチア国際記録映画祭のグランプリを受賞。
長編劇映画以外にも前衛映画、実験映画の先駆者であり、日本を代表する映像作家、世界でも著名だった。
R.I.P
長編劇映画
薔薇の葬列(1969年)
世界に松本俊夫の名前を知らしめた作品。
猥雑なエネルギーに満ちた60年代末期の新宿を舞台に描いた「裏オイディプス物語」。
長編劇映画第1作。
ピーター初デビューとなる作品であり、その他特別出演として、秋山庄太郎、粟津潔、淀川長治、篠田正浩、藤田繁矢(藤田敏八)などが参加している。
修羅(1971年)
十六歳の戦争(1973年)94分
ドグラ・マグラ(1988年)
「実写映画化は不可能」と言われた日本文学史に残る夢野久作の奇書『ドグラ・マグラ』(1935年刊行)を斬新な映像美で映画化。凄まじい怪演を見せる故桂枝雀は必見!美術は木村威夫、撮影は鈴木達夫。
ベルリン国際映画祭出品作品、香港国際映画祭招待作品、バンクーバー国際映画祭招待作品、
イタリア・ヴェローナ国際映画祭招待作品
海外での松本俊夫のインタビューと紹介
作品もダイジェストで見られます。貴重な映像です。