2016年、第69回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞したブリランテ・メンドーサの監督最新作「MA’ROSA(原題)」の日本公開タイトルが『ローサは密告された』に決定し本年の夏にシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されます。
東南アジア最大のスラム街を擁するマニラ。
この無法地帯で生きるある女の物語。
第 69 回カンヌ国際映画祭 主演女優賞受賞(ジャクリン・ホセ)
第 89 回アカデミー賞外国語映画賞フィリピン代表
監督は45歳でのデビュー作「マニラ・デイドリーム」が2005年ロカルノ国際映画祭でヴィデオ・コンペ部門の金豹賞を受賞し、「第3黄金期」と呼ばれるフィリピンの映画シーンを牽引しているブリランテ・メンドーサ。
2008年の「サービス」以降、ほとんどの作品がカンヌ、ヴェネチア、ベルリン、と世界三大映画祭のコンペティション部門に出品され、第62回カンヌ国際映画祭では「KINATAY」で監督賞を受賞するなど世界的に評価されている。
本作『ローサは密告された』は第69回カンヌ国際映画祭で、『パーソナル・ショッパー』のクリステン・スチュワート、『たかが世界の終わり』のレア・セドゥ、「ELLE」のイザベル・ユペールらを押しのけ、主演のジャクリン・ホセに主演女優賞をもたらした。
物語
ローサには四人の子供がいる。
彼女はマニラのスラム街で小さなコンビニエンスストアを経営しており、地元の皆に好かれている。
ローサとその夫ネストールは家計のため、本業に加えて少量の麻薬を扱っていたが、ある日逮捕されてしまう。
ローサの子供たちは、腐敗した警察から両親の自由を取り戻すため奔走するのだった。
監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:ジャクリン・ホセ、フリオ・ディアス
2016年/フィリピン/110 分/
配給:ビターズ・エンド