多くの映画が世界で上映されている中で、もっとも低予算で製作されながらも成功した作品も多くあります。その中でもとびきりに成功した作品10本が選ばれています。
ただ、このリストではなぜか『ブレア・ウィッチ』は出てきませんー
現在、第一線の監督たちの初作品が多く並んでいます。映画通なら知っておくべきトリビアにもなるので、参考にしてください。
1、『エル・マリアッチ』El Mariachi 1992年
ロバート・ロドリゲス監督
7000ドルという低予算で制作されたが、完成度の高さから、当時無名であった監督ロバート・ロドリゲスを一躍有名にさせた作品。最終的に2,040,920ドルを売り上げる。
2、『スラッカー』 Slacker 1991年
リチャード・リンクレイター監督
3,000ドルで作られた作品。いまや世界のTOP監督となったリチャード・リンクレイター監督(『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』、『6才のボクが、大人に なるまで。』 、『ビフォア』三部作)の劇場デビュー作。テキサスのオースティンに住む風変りな若者達の生活の一日を描いている。最終的に1,227,508ドルを売り上げる。
3、『ディープ・スロート』Deep Throat 1972年
ジェラルド・ダミアーノ監督
ジェラルド・ダミアーノの脚本、監督、リンダ・ラヴレースの主演で1972年に公開された成人映画。2万4000ドルで作られ最終的になんと4億5千万ドルを売り上げている。アメリカンポルノの名作。
4、『In the Company of Men』1997年
ニール・ラビュート監督
2万5千ドルで作られ、最終的に288万ドルを売り上げる。監督は今作で長編デビューしその後『ベティ・サイズモア』リメイクされた『ウィッカーマン』『ラビリンス 抜け出せないふたり』などのニール・ラビュート。
5、『クラークス』 1994年
ケヴィン・スミス監督
製作予算は2万8千ドル。ケヴィン・スミス監督が映画学校に通うが中退し、浮いた分の学費と、集めていたコミック本を売ったお金で製作したという『クラークス』。
サンダンス映画祭で注目され、大手のミラマックスによって公開された。興行収入は389万ドル。
6、『マクマレン兄弟』The Brothers McMullen 1995年
エドワード・バーンズ監督
インディペンデント・スピリット賞新人賞 、サンダンス映画祭で最優秀作品賞を受賞した作品。5万ドルで製作され、最終的に一千万ドルを売り上げている。エドワード・バーンズ監督は最近は役者としての方が目立っているみたいだが--
7、『Gabriela』 2001年
Vincent Jay Miller監督
5万ドルで作られ、233万ドルを売り上げている。
8、『スーパーサイズ・ミー』Super Size Me 2004年
モーガン・スパーロック監督
監督、出演モーガン・スパーロック。ドキュメンタリーでは最高位。映画は6万5千ドルで作られて、総収入は、なんと22,233,808ドルというから驚きだ。映画はご存知だと思うが、「1日に3回・30日間、マクドナルドのファストフードだけを食べ続けたら一体どうなるか?」という疑問から生まれた映画。アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた。
9、『π 』Pi 1998年
ダーレン・アロノフスキー監督
1998年のサンダンス映画祭で最優秀監督作品に選ばれた『Pi』。ダーレン・アロフスキー監督のデビュー作だ。68,000ドルで製作され、4,678,513ドルを稼ぎ出している。
10、『 -鮮血の美学-』The Last House on the Left 1972年
ウェス・クレイヴン監督
『エルム街の悪夢』『スクリーム』などのウェス・クレイヴンの初監督作品となるホラー映画であり、1960年の映画『処女の泉』をベースとした作品。87,000ドルで製作され、3,100,000ドルを売り上げている。