アニエスベーが2003年よりサポートしている科学探査船タラ号が、現在日本に来航しています。
2月に小笠原に入港しその後、福岡、尾道、神戸、名古屋、横浜、東京、下田、高知、と周りこれから沖縄に寄港しています。
そして、今回アンバサダーに就任している北野武がタラ号に、乗船した動画が到着しました。

タラ号とは?

フランスの非営利団体「タラ財団」は、過酷な環境にも耐えられるように設計されたスクーナー船で神話的な象徴にもなっているタラ号を用いて、2003年より環境調査と保護のための活動を行っています。
創設者アニエスベーとエティエンヌ・ブルゴワの人道的なビジョンと海への情熱、独創的で積極的な関与から誕生したプロジェクトで、財団総責任者であるロマン・トゥルブレが指揮しています。
タラ財団は、気候変動と環境破壊が海洋にもたらす影響を研究し、理解するための探査プロジェクトを世界中の研究所や権威ある研究機関と協同で行っています。特に、こどもタラ新聞の発行を通じて、若者の環境意識の向上に具体的に取り組んでいます。さらに、当財団は社会を動かし、各国の政府指導者たちに、地球を救うために必要な対策を具体的に講じるよう、環境保護の観点から呼びかけています。

13年にわたり、タラ号は10の探査プロジェクトを施行し、世界40カ国、35万kmを航海してきました。75の協力研究所や協力研究機関と共に、21の科学研究分野にわたり、数万のサンプル採取や観察を通じて、タラ号に乗船した研究者たちは海洋の状況を知るための貴重なデータを収集してきました。

タラ財団総責任者のロマン・トゥルブレはこう述べています。「シンボリックで広大な海洋は、異なる関心を持つ人々をひとつにまとめてくれると確信しています。」海洋がその大きさによって、私たちが吸う空気や栄養として摂るタンパク質のように、現代のグローバル社会の経済モデルの中ですら、地球上の生命を維持するのに必要なバランスを保つ上で重要な役割を果たしていることは明白です。

魚類の乱獲やあらゆる種類の汚染、沿岸の埋め立てなどが海洋に与えるストレスを科学者たちはすでに確認してきましたが、私たちの社会はそれに本当の意味で応えてきませんでした。しかしながら現在、私たちは自分たちが引き起こしている、もっと間接的で隠された影響について知りつつあります。酸素減少、海水温の上昇や海水の酸性化など、より多くの研究や技術革新、さらなる物的・人的投資が必要であることは明白です。他の研究に加えて、タラ海洋プロジェクトにより行われた近年の研究は、海洋の未来−−それは人類の未来でもあります−−をより正確に予測し、すべての人類が今後直面することになる環境破壊の影響をさらに詳しく知るために貢献することは間違いありません。タラ号やその探査を支える人々は皆、人類にとって特別な重要性を帯びた海の健康を保つことが、歴史的な分断を乗り超える共通のプロジェクトになることを願っています。まさに21世紀のためのプロジェクトです。

タラ号は世界中の海が直面する環境的脅威および気候の変化による影響を探るために名だたる研究機関の支援の元、世界中から集まった科学者や研究者を乗せて
<タラ号北極プロジェクト(2006年-2008年)>
<タラ号海洋プロジェクト(2009年-2012年)>
<タラ号地中海探検プロジェクト(2014年)>
を実施し、その結果が科学誌「サイエンス」に掲載されカバー写真も飾りました。

今回はアジア太平洋にて気候変化に直面するサンゴとその進化の調査を実施する
<タラ号太平洋プロジェクト(2016年-2018年予定)>の取り組みのために日本にも来航しました。

また、アニエスベーでは、日本への来航を記念し、タラ号にまつわるイラストをプリントしたTシャツやアニエスベーが撮影した海の写真を転写したアイテム等の特別商品をFEMME、HOMME、ENFANTのラインから、限定腕時計をMONTRESから発売します。

タラ号は、アニエスベーの創業者でミューズでもあるアニエス・トゥルブレと言う母親と、1986 年からアニエスベー・グループの社長を務める息子エティエンヌ・ブルゴワの物語です。2人は海 を愛し、人類を愛し、自然を愛しています。
「環境のための活動をしたいと2003年にこの船を手に入れました。海について知られていることは 少なすぎるのです。」とエティエンヌ・ブルゴワは言います。アニエス・トゥルブレはタラ号をと ても素晴らしい教育ツールと捉えています。「世界中で5万人の子どもたちがタラ号に乗船しまし た。この子どもたちは10年後には成人になります。地球が危機に瀕していること、北極の氷がど んどん減っていることを知っている大人に育つはずです。」 緊急事態が発生しています。北極では30年間で晩夏の海氷の75%が消えています。晩夏の海氷は 800万平方キロメートルありましたが300万平方キロメートルまで減少しました。エティエンヌ・ ブルゴワは言います。「ただ、静観しているだけではダメです。自己ではなく、相手のために何か 行動しようとするアニエスベーと、想いは同じです。」

4月は沖縄で乗船が可能

沖縄 4/16(日)〜4/20(木)北谷町フィッシャリーナ寄港
会場へのアクセス:北谷町フィッシャリーナ

●シンポジウム
日時:4/16(日)13:00~17:00
会場:チャタンハーバー ブルワリー&レストラン
内容:一般向けシンポジウム、乗船体験、ウェルカムレセプション
タイトル:サンゴ礁保全のための科学
登壇者:土屋 誠氏他
参加:http://bit.ly/2olc8wg(要事前申込)
応募締切:4/13(木)

●乗船体験
日時: 4/18(火)15:00~18:00、4/19(水)14:00~18:00
場所:北谷町フィッシャリーナ
参加:http://bit.ly/2olc8wg(要事前申込)
応募締切:4/13(木)

画像: 4月は沖縄で乗船が可能

日本のアンバサダーに就任した北野武が環境に対してメッセージ

画像: [Tara Pacific] Takeshi Kitano, Ambassador of Tara youtu.be

[Tara Pacific] Takeshi Kitano, Ambassador of Tara

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