『グッバイ、レーニン!』監督&主演 12 年ぶりの最新作、4 月 29 日(土)より YEBISU GARDEN CINEMA 他にて全国順次公開される映画『僕とカミンスキーの旅』。
東西ドイツ統合という歴史的な一大事を背景に、社会の激変に翻弄される庶民の姿を哀歓豊かに紡ぎ上げた『グッバイ、レーニン!』(03)。
公開当時のドイツにおける歴代興収記録を塗りかえ、ベルリン国際映画祭やヨーロッパ映画賞ほかで数多くの賞に輝いたこの家族ドラマは、日本でも多くの観客の笑いと涙を誘って大ヒットを記録した。愛する母親のために“優しい嘘”をつき続ける主人公アレックスを好演した主演俳優ダニエル・ブリュールは、その後ハリウッドに進出して国際派のスター俳優へと成長。
そのブリュールが出世作『グッバイ、レーニン!』のヴォルフガング・ベッカー監督と12年ぶりにタッグを組んだのが『僕とカミンスキーの旅』。
忘れられない恋人に会いに行く」盲目の天才老画家と青年の奇妙な旅の行方は-
人生の不思議と豊かさ、そして美術界への皮肉も-
本作は、スイス、フランス、ドイツ、ベルギーの美しい風景をバックに、高慢な美術評論家の青年と天才老画家が、かつて愛 した女性の元へドタバタ続きの珍道中を繰り広げ摩訶不思議な友情で結ばれていく奇想天外なロードムービー。
高慢で崖っぷちの美術評論家ゼバスティアンを演じるのがダニエル・ブリュール。
美術史にその名を刻んだ“盲目の画家”で、年老いた見た目からは想像もできない破天荒さでゼバスティアンを振り回すカミンスキー役には、『007』シリーズのMrホワイト役で知られるイェスパー・クリステンセン。
主人公たちの旅に割り込むホームレス役をドニ・ラヴァンその他、ジェラルディン・チャップリン、アミラ・カサール などが出演している。
本作の最大の面白さは、主人公ふたりの型破りなキャラクターにある。
他人の迷惑を顧みないエゴイストで、行き当たりばったりの突撃取材を行うゼバスティアン。美術史にその名を刻んだカリスマであり、病弱な見た目からは想像もできないしたたかさで相手を振り回すカミンスキー。
そんな彼らがスイス、フランス、ドイツ、ベルギーの雄大かつ美しい風景をバックにドタバタ続きの珍道中を繰り広げ、摩訶不思議な友情で結ばれていくドラマは、異色のバディムービーとしても観る者を魅了する。
【STORY】
金と名声ほしさに芸術家の伝記を書こうと思い立った無名の美術評論家ゼバ スティアンはスイスの山奥で隠遁生活を送る画家カミンスキーを訪ねる。
彼はマティスの最後の弟子でピカソの友人、ポップアート隆盛の 60 年代 NY で “盲目の画家”として脚光を浴びた伝説的な人物だ。ゼバスティアンは新事実を暴く為、年老いたカミンスキーを言葉巧みに自宅から誘い出し若き日に愛した女性のもとへ連れて行こうとする。しかしトラブル続きの旅はいつしか奇妙な方角にねじれ、思いがけない終着点に向かっていくのだった......。
監督・脚本:ヴォルフガング・ベッカー
原作:「僕とカミンスキー」 ダニエル・ケールマン著(三修社刊)
出演:ダニエル・ブリュール、イェスパー・クリステンセン、ドニ・ラヴァン、ジェラルディン・チャップリン、アミラ・カサール
2015 年/ドイツ、ベルギー/独語、仏語/123 分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/
原題:ICH UND KAMINSKI/日本語字幕:吉川美奈子/R15+
配給:ロングライド
後援:ドイツ連邦共和国大使館、ジャーマンフィルムズ
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