「3分以内の予告編」映像アワード 第1回「未完成映画予告編大賞」
高崎を舞台にした作品「高崎グラフィティ。」がグランプリ!
映画監督デビューを果たす新たな才能を求め、第2回開催も決定!
ドラマ・映画「トリック」シリーズ・「SPEC」シリーズ、 映画「モテキ」「バクマン。 」「真田十勇士」「SCOOP!」ほか、 数多くの映像制作を手掛けてきた株式会社オフィスクレッシェンドは、 映像制作における日本の新たな才能の発掘を目的としたアワード、 第1回「未完成映画予告編大賞」が発表されました。
グランプリに輝いたのは川島直人監督「高崎グラフィティ。 」また、各受賞作品も合わせ、一挙にご紹介いたします。
本アワードには、 昨年9月より募集を開始し、 SFからドラマ、 コメディまでバラエティ豊かな映像が全285作品集まりました。 作品の中には国内のみならず海外にて撮影されたものもあり、 15歳から60代まで幅広い年代の方からご応募いただきました。
一次審査を通過した入選作品50本は、 事務局が運営する映像ギャラリー「MI-CANクリエイタ―ズファーム」にて一般公開され、 その中から16作品が最終選考に進みました。
事務局メンバーや堤 幸彦、 大根 仁、 平川雄一朗、 小原信治の4名の所属クリエイターに加え、 岡田惠和(脚本家)、 井上伸一郎((株)KADOKAWA代表取締役専務)、 植田博樹((株)TBSテレビ ドラマ制作部プロデューサー)、 川村元気(東宝(株) 映画プロデューサー)、 伊藤さとり(映画パーソナリティー)(敬称略)等、 著名な映像関係者を最終審査員に迎えた審査の結果、 高崎を舞台とした「高崎グラフィティ。 」が初代グランプリ作品に選定されました。
「高崎グラフィティ。 」は、 高校3年生最後の1週間を切り取った作品で、 揺れ動く青春群像を突き抜けたみずみずしさで表現し、 見事にグランプリ受賞に至りました。
本作品を手掛けた川島直人氏には、 オフィスクレッシェンドが全面サポートし、 3,000万円(相当)をかけて制作する映画の監督をして頂きます。 同時にその他審査員賞4作品と、 最終審査員により高く評価された作品に授与すべく新設した「審査員特別賞」3作品も決定しております。
第1回では、 魅力的なロケーションで撮影された非常にレベルの高い作品が揃い、 新たな才能と出会うことが出来ました。 この成果を受け、 更なる才能あるクリエイタ―たちに出会うべく、 早くも第2回の開催が決定しています。
++<総評> ++
「未完成映画予告編大賞」MI-CAN事務局リーダー
株式会社オフィスクレッシェンド取締役副社長COO
神 康幸
「未完成映画予告編大賞MI-CAN」。 この未完成なコンテストを「完成」してくださったのは、 285人のクリエーターの方たちだったと思います。 よくぞ、 応募してくださいました。 心より、 感謝申し上げます。
僕たちの会社オフィスクレッシェンドは、 創立から24年が経ちました。 当初は、 正に徒手空拳。 未来は何一つ約束されていませんでした。 しかし、 2017年に至るまで、 数々の作品を作り続けてくることができたのは「出会い」のおかげだったと思います。
だとすれば、 会社の規模こそ小さいものの、 未来のエンタテインメント界の創造者たちが船出する港を、 この時代に作るべきではないだろうか……と発想したのが、 「未完成映画予告編大賞MI-CAN」でした。 新しい出会いの場を作ってみようと決意したのです。
2016年9月1日に企画発表し応募を開始したものの、 オフィスクレッシェンドは大手映画配給会社でも、 地上波テレビ局でもありません。 果たして、 僕たちの呼びかけに応えてくれるクリエーターはいるのだろうか。 もしかすると、 2~3作品ぐらいしか集まらなかったりするかもしれない……と、 その実、 心細い思いもしていました。
〆切りを迎えた日、 MI-CAN事務局のメンバーは歓声を上げました。 応募は日本全国から、 そして海外からも。 10代の方から60代の方まで年齢層も幅広く、 総数は285作品に達しました。 そして「予告編」のクオリティが想像をはるかに超えたレベルの作品ばかり。
ただし、 レベルが高いからこそ、 必然的に審査は難航を極めました。 普段は、 応募者の皆様と同じく企画プレゼンする立場です。 審査をするというポジションに初めて立ち、 その重みに今さらのごとく気づき悩みは深まりました。 しかし、 皆様にビジョンを語った以上は、 責任感を持ってコンテストを完成させなければならないという原点に立ち返り、 皆様の情熱と向き合いました。
審査には、 おおよそ4ヶ月を費やしました。 事務局による一次審査、 弊社所属クリエーターによる第二次審査、 著名な映像関係者の方々に加わっていただいた最終審査を経て、 いよいよ、 グランプリを発表する日がやって来たのです。
今、 万感胸に迫っています。
最後に、 「未完成映画予告編大賞」は、 僕たちの予想を超えて確かな反応をいただくことになり、 第二回の開催も決定しましたことを、 皆様にご報告させていただきます。
グランプリ 「高崎グラフィティ。 」
受賞者/監督:川島直人
故郷を捨てれば、 私たちは強くなれるのでしょうか?
あらすじ:高校の卒業式を迎えた、 幼馴染の美紀・寛子・優斗・直樹・優の5人。 それぞれが将来に不安を抱えていたまま、 新生活を待っていた。 そんな中、 美紀の父親が彼女の入学金をもったまま失踪する。 美紀の父親を探す5人だが、 同時に寛子は同棲を始める彼氏に浮気疑惑、 優斗は先輩に保険金詐欺を強要される等、 それぞれがトラブルに襲われ、 皆地元の閉塞感が嫌になり始める。 美紀の父親の居所がわかった5人は、 地元から逃げ出すように車を走らせ始める。 道中の出会いや事件、 そして父親の真意を前にして、 5人は自分について初めて考える。 そうして、 5人はそれぞれの道へ自ら歩き出す。
受賞者プロフィール:1990年生まれ。 千葉県出身。 東京都在住。 日本大学芸術学部映画学科映像コース出身。 TVプロデューサーである父の影響で映像の世界に飛び込む。 在学中にプロの現場で映画、 CM、 PVで演出、 撮影、 編集を学び、 2014年から本格的に監督として映画、 MV、 webCM、 で演出をする。 2015年 映画「始まりの鐘をならせ」で国内の映画祭で受賞、 入選。 2016年 映画「始まりの鐘をならせ」でFOX短編映画祭にて最優秀を獲得。 GunsRock Inc.に所属する。 エンターテイメントに徹した演出と「人に寄り添う」映像で多岐にわたり監督をする。
<審査員コメント:神 康幸>
激論に次ぐ激論の末、 第1回「未完成映画予告編大賞」グランプリは、 川島直人監督の「高崎グラフィティ。 」に決定いたしました。 川島監督、 おめでとうございます。 各審査員より高得点を獲得されたのはもちろんのこと、 地域に光を当てるという、 僕たちの呼びかけに対して、 正に「直球勝負!」の企画であり、 また各シーンで描かれた青春群像のみずみずしさは、 大スクリーンで見たいという強烈な思いを抱かせてくれました。 他の作品と比べ企画自体の衝撃度は決して高くはないと思いますが、 誰もが通過する「高校3年生最後の1週間」を描き切るストーリーは、 10代のみならず幅広い層に訴えかける力があると感じました。 きっと、 5人の登場人物の誰かに、 感情移入してしまうのではないでしょうか。 自分の未来を夢見て、 また絶望しそうになり「空を見上げる」予告編のラストは、 心に突き刺さります。 川島直人監督は、 このコンテストのためだけに、 スタッフとキャストを集め撮影されたと聞いております。 随分とエネルギーを割かれたことでしょう。 それを、 今度は、 僕たちオフィスクレッシェンドがお返しする番です。 力を合わせて、 傑作映画を作り上げましょう。
堤 幸彦賞 「浅草スマイル」
作品タイトル:浅草スマイル
受賞者/監督:林 隆行
芸人としての死を恐れた先の決断に翻弄される夫婦漫才師の、 儚く淡い成功物語。
<審査員コメント:堤 幸彦>
力作が並ぶ中で「カヅノ」「浅草スマイル」「東京20K」で悩みました。 何れも方向性は違えど“見たい!”作品達。 「浅草スマイル」はその中でもストーリーに浸ってみたいと思うと同時に、 予告編で語られない部分=漫才の中身や二人のキャラクター、 作品の帰結、 に触れたくて決定しました。
大根 仁賞 「沈める渋谷」
作品タイトル:沈める渋谷
受賞者/監督:松澤伊知哉
瞬間よ、 永遠に。
<審査員コメント:大根 仁>
明確なストーリーや、 具体的なテーマを伝えようとする応募作品が多い中で、 「なんだかよくわからないけどカッコ良さそう」「なんだかよくわからないけど観てみたい」という、 つまりは予告編らしいハッタリが効いていて好感が持てました。 たぶん大当たりか大外れかどっちかだと思うのですが、 どっちにしても才能があることは間違いないし、 全てのショットが持つ凄まじさには嫉妬すら感じます。 どうか大当たりの方でありますように!!
平川雄一朗賞 「こもろの星の淵」
受賞者/監督:白鳥蓉子/白鳥蓉子|大島風穂
いつでも来てください。 私たちはどこへも行きません。
<審査員コメント:平川雄一朗>
圧倒的な情報量の少なさなんだけど、 どんな作品になるのだろうと一番興味を持ちました。 自然の美しさと生命が宇宙につながっていく何かが見れそうで、 どんな物語を紡ぐのか?と。 情報が溢れている世の中で、 日々の生活に疲れている自分を癒してくれる作品でした。 予告編の映像から作り手が持っている優しさを感じたことと、 今回のコンテストの名前にある“未完”にぴったりだと選ばせていただきました。
小原信治賞 「十条虚構捜査-代理脚本家-」
受賞者/監督:細井尊人
交錯する虚構と現実。 葬られた過去から解き放たれた禁断の物語。
<審査員コメント:小原信治>
二次審査こそ通過しなかったものの太田信吾監督の「大津city今恋心」も着眼点やテーマ性、 映像の質感など、 個人的には最後まで推したい作品だったのですが、 最終的に個人賞は一作ということで、 総合評価で僅かに上回った細井尊人監督の「十条虚構捜査-代理脚本家-」を選ばせて頂きました。 「予告編大賞」という意味では良い意味でハッタリも効いており、 まんまと「最終回が観てみたい」と思わされました。 実はコメディなんじゃないかという期待とともに読ませて頂いたプロットには予想を裏切られましたが、 決して期待を裏切られるものではなかったように思います。
審査員特別賞
「トットリノエイリアン」
受賞者/監督:古波津 陽
同窓会に、 宇宙人が混ざっていた。
「カヅノ」
受賞者/監督:三浦祐太/池田大輝
シンギュラリティはまだ、 来ない。
「死体の人in Tokyo.」
受賞者/監督:草苅 勲
死体役の男が、 生と死を体験し、 今を生きる!
<審査員コメント:神 康幸>
あまりのレベルの高さに、 「この作品にも賞をあげたい」という声が続出したため、 予定にはありませんでしたが、 「審査員特別賞」(賞金5万円)を新設することにいたしました。 この「審査員特別賞」は、 古波津 陽監督の「トットリノエイリアン」と池田大輝監督の「カヅノ」と草刈 勲監督の「死体の人 in Tokyo.」に授与させていただきます。 おめでとうございます。 第二回目も、 ぜひ、 さらにパワーアップした作品で、 ご参加ください!
■第二回「未完成映画予告編大賞」開催ついて
作品募集 : 2017年10月上旬~11月末(予定)
第一次審査発表 : 2018年1月中旬(予定)
第二次審査発表 : 2018年2月下旬(予定)
最終審査発表 : 2018年3月末(予定)
「未完成映画予告編大賞」とは
未完成映画予告編大賞は、 傑作映画のプレゼンとなるような「3分以内の予告編」映像を、 国籍・プロ・アマ問わず広く一般から募集する映像コンテスト。 任意の地域を舞台に制作することを基本条件としており、 国内のみならず海外にも日本の魅力を発信することが出来る作品を発掘する。 グランプリ受賞者には、 賞金100万円が贈呈される他、 オフィスクレッシェンドが映画制作を全面サポートし、 受賞作品を完成させることが出来る。