日本カルチャーへのリスペクトから生まれたイタリア発
ダークヒーロー・エンタテインメント映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
75 年に日本で放送開始、79 年にイタリアでも放送されて大人気を呼んだ永井豪原作によるアニメ「鋼鉄ジーグ」。
本作は、少年時代から今もなお日本アニメの大ファンというガブリエーレ・マイネッティ監督が、イタリア人の心の中に深く刻まれるその「鋼鉄ジーグ」を重要なモチーフにして生み出した、本格的ダークヒーロー・エンタテインメントです。
舞台は、テロの脅威に晒される現代のローマ郊外。
孤独なチンピラ エンツォはふとしたきっかけで超人的なパワーを得てしまう。始めは私利私欲のためにその力を使っていたエ ンツォだったが、世話になっていた“オヤジ”を闇取引の最中に殺され、遺された娘アレッシアの面倒を見る羽目になったことから、彼女を守るために正義に目覚めていくことになる。
アレッシアはアニメ「鋼鉄ジーグ」の DVDを片時も離さない熱狂的なファン。
怪力を得たエンツォを、アニメの主人公 司馬宇(シバヒロシ)と同一視して慕う。
そんな二人の前 に、悪の組織のリーダー ジンガロが立ち塞がる...。
自動翻訳ソフトにかけたかのようなタイトル『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』は邦題ではなく、イタリア語題と共に併記される正真正銘の原題。
本編オープニング、大スクリーンに映し出される日本語に、限りない日本カルチャーへの愛を感じずにはいられない。
イタリア・アカデミー賞最多16部門ノミネート!演技部門4部門独占!7部門受賞!
ローマ映画祭でプレミア上映されるや熱烈に支持され、2016 年 2 月のイタリア本国公開でも、ハリウッド大作『X- MEN:アポカリプス』とほぼ同額の興収(570 万米ドル)を記録して、イタリア映画としては年間ベスト 5 位(Box Office Mojo’16・12・19 付)にランクインするスマッシュヒット。
映画賞レースでは、イタリア・アカデミー賞と言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、最多 16 部門にノミネート、新人監督賞を始め、主演男女優、助演男女優賞の演技部門を独占して、最多 7 部門受賞した。
主人公エンツォには、実力派クラウディオ・サンタマリア(『緑はよみがえる』『海と大陸』)が 20 キロ増量して臨み、無口で朴訥だが、母性本能をかき立てる魅力的なキャラクターを創出。
哀愁に満ちたエンディング・テーマ (アニメ「鋼鉄ジーグ」オリジナル主題歌のイタリア語バラード版)も自ら歌っている。
一方の宿敵ジンガロを演じるのは、若手演技派ルカ・マリネッリ(『グレート・ビューティ 追憶のローマ』)。『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じた悪役ジョーカーを彷彿とさせる狂気に満ちた怪演で注目され、今や主演作が相次ぎ、名匠タヴィア ーニ兄弟監督作も控える人気スターとなった。
イタリア中が熱狂した予告編がついに公開!
このたび完成した予告編では、超人パワーを手に入れたエンツォを取り巻く人物たち、アニメ「鋼鉄ジーグ」のファンで空想の世界に生きるアレッシアや、エンツォの存在を疎ましく思う宿敵ジンガロも登場。初めてエンツォに会ったアレッシアが「あんたアマソの手先?」と、アニメ「鋼鉄ジーグ」の登場人物の名前が登場するなど、要所々々にアニメの要素があることが分かり、どのような物語が展開するのか期待高まる内容となっている。
また、主人公エンツォ、ヒロインのアレッシア、宿敵ジンガロの 3 名が配置された印象的なポスタービジュアルも併せて公開された。
監督・音楽・製作:ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ
原題:Lo chiamavano Jeeg Robot /2015/イタリア/カラー/119 分/ 日本語字幕:岡本太郎
提供:ザジフィルムズ/朝日新聞社
配給:ザジフィルムズ
特別協力:イタリア文化会館 PG-12
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