本作は、日本文学界が誇る巨匠・三島由紀夫が自ら愛した異色【SF】小説を原作とし、『桐島、部活やめるってよ』(12)、『紙の月』(14)の鬼才・吉田大八監督による、30年越しの悲願の映画化となります。
脚色にあたって、映画の舞台は現代へと大胆にアップデートされ、ある日突然宇宙人に【覚醒】した家族の目を通して見える現代社会とそこに生きる「人間」の姿を、冷徹に、そして深い愛情を込めて切り取った、奥行きのあるドラマに仕上がっております。
そしてその三島×吉田ワールドに、リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介ら、今をときめく個性派キャストが集結。それぞれ火星人、水星人、金星人、地球(?)人、という異星人たちを演じますが、その予測不可能な掛け合いも見ものです。
この度、公開に先駆けまして、本作の新ポスタービジュアル、予告編映像を公開致しました。
CMディレクター出身の吉田大八の真骨頂であるスタイリッシュな映像と、「人間賛歌」のメッセージーあなた自身はナニ人か予測してみては?
地球を背景に、本作の主人公大杉重一郎がキメる“火星人のポーズ”。
【覚醒】の先に、いったい何が見えたのか?
三島×吉田ワールドは、心が打ち震える人間賛歌!
予告編映像について
とある平凡な家族・大杉家が、ある日突然宇宙人として覚醒する様が描かれます。
父・重一郎(リリー・フランキー)は火星人、長男・一雄の(亀梨和也)は水星人、その妹・暁子(橋本愛)は金星人、なぜか地球人のまま戸惑う母・伊余子(中嶋朋子)。
覚醒した彼らは、その手に地球を救う使命があると信じ、それぞれに行動を起こしますが、なかで、出演番組内でオカシな言動をとるようになった気象予報士の重一郎が、お茶の間の一躍人気者となります。
ところが一家の前に現れた謎の男(佐々木蔵之介)が、「地球に救う価値はありますか? あるなら証明してみろ」と、重一郎を追い詰めます。重一郎は「円盤を呼ぶこと」がその証明と空へむけて必死にメッセージを送りますが、力尽きて倒れてしまいます。
「お父さんが火星人だっていうなら、お母さんも最後までつきあいたいの」という伊余子の一言に、一丸となって最後の行動に出る一家。その時、家族の視線の先にいったい何が見えるのでしょうか――。
<ストーリー>
その手で“美しい星・地球”を救えると信じた、とある平凡な“宇宙人一家”の悲喜劇
“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、
美人すぎてまわりから浮いている女子大生の娘・暁子、心の空虚をもて余す主婦の母・伊余子。
そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人(?)として覚醒。
“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めた彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、
やがて世間を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。
なぜ、目覚めたのか。本当に、目覚めたのか 。
そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあるのかと問いかける。
リリー・フランキー
亀梨和也 橋本愛 中嶋朋子 / 佐々木蔵之介
羽場裕一 春田純一 / 友利恵 若葉竜也
原作:三島由紀夫「美しい星」(新潮文庫刊)
脚本:吉田大八 甲斐聖太郎
音楽:渡邊琢磨
劇中曲:「金星」(作詞・作曲:平沢進/歌:若葉竜也、樋井明日香)
製作:「美しい星」製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
企画・制作プロダクション:リクリ
企画・製作幹事・配給:ギャガ
監督:吉田大八
(C)2017「美しい星」製作委員会