名匠フィリップ・ガレル監督の最新作『パリ、恋人たちの 影』(2017年1月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開)の予告編が完成いたしました。また併せて過去作を貴重な35mmフィルムで上映する特集 のラインナップが決定いたしました!
夫・ピエールの才能を信じ、二人三脚でドキュメンタリー映画を制作する妻・マノン。
映画制作に行き詰まりを感じていたある日、ピエールは若い研修員のエリザベットと偶然出会い、 恋に落ちる。あるときエリザベットは、予期せずピエールの妻マノンが浮気相手と会っているところを目撃し、彼に告げるが―― 思い描いていた未来とは少し違う現在に、満たされない想いと孤独を抱える男と女たち。 愛されたいと彷徨う3人が行きつく先とは・・・。
本作は、ヌーヴェルヴァーグの次世代の旗手として注目を集め、60年代から現在まで活躍を続ける名匠フィリップ・ガレル監督の最新作。
共同脚本をゴダール、ブニュエルらとタッグを組んできたジャン=クロード・カリエール、撮影監督をロメール、ルイ・マルの世界を映し出してきたレナート・ベルタが務めるなど、映画界を牽引してきた錚々たるスタッフが集結しました。
この度完成した予告編は、前作『ジェラシー』からの再びのタッグとなった、ジャン=ルイ・オベールの儚くも美しい旋律にのせて、『昼顔』『勝手に逃げろ/人生』などを手掛けたジャン=クロード・カリエールとフィリップ・ガレル監督との共同脚本に よって書かれた、三人の感情の機微が細かに描き出されます。
また『満月の夜』『さよなら子供たち』などの撮影監督レナー ト・ベルタの手によって映し取られたモノクロームのパリの街並みはワンシーンごとに輝きに満ち、さらに監督の息子でもある、 俳優のルイ・ガレルが務めたナレーションはトリュフォーの映画をも彷彿させます。ヌーヴェル・ヴァーグを思い出させる叙情的な予告編が完成いたしました。
これは、フィリップ・ガレル監督の最高傑作だ!観る者の情感を揺さぶり、まっすぐに訴えかけてくる。 ――カイエ・デュ・シネマ
監督の私的な記憶から輝いたものが生まれ、ありふれた男女の人生が、宝石のようになる。――ル・モンド
監督・脚本:フィリップ・ガレル
共同脚本:ジャン=クロード・カリエール
撮影:レナート・ベルタ
出演:クロティルド・クロー、スタニスラス・メラール、レナ・ポーガム
(C)2014 SBS PRODUCTIONS - SBS FILMS - CLOSE UP FILMS - ARTE FRANCE CINÉMA
2015年/フランス/73分/配給:ビターズ・エンド
「Philipple Garrel RETROSPECTIVE2017」が開催決定!
また本作の公開に併せ、シアター・イメージフォーラムで同時に「Philipple Garrel RETROSPECTIVE2017」として開催される特集上映では、フィリップ・ガレル監督の過去作を貴重な35mmフィルムで上映!
かつてのパートナー、ヴェルヴ ェットアンダーグラウンドの歌姫ニコ主演の『内なる傷痕』、カトリーヌ・ドヌーヴ主演『夜風の匂い』、ヴェネチア国際映画 祭で銀獅子賞を受賞した『恋人たちの失われた革命』など、見逃せない作品ばかりです!
「Philipple Garrel RETROSPECTIVE2017」:
『内なる傷痕』、『秘密の子供』、『愛の誕生』、『夜風の匂い』、 『恋人たちの失われた革命』、『愛の残像』、『灼熱の肌』、『ジェラシー』 、『パリ、恋人たちの影』