“ジャッキー”の愛称で親しまれ、今なお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ。JFK暗殺後の彼女の知られざる姿を、アカデミー賞®女優ナタリー・ポートマン主演で描いた『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』が、2017年春にTOHOシネマズ シャンテ ほかにて全国公開となります。
ケネディ暗殺から 4 日間、彼女は、最愛の夫を伝説に変えた―
1963 年 11 月 22 日、夫であるジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件により、ジャクリーン・ ケネディの人生は一変した。しかし、彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。
葬儀の執り仕切り、代わりに昇格する副大統領の大統領就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの退去など、するべきことは山積している。そんな中、何よりも彼女の心を占めたのは、事件の直後から夫が「過去の人」として語られることへの憤りだった。
夫が築き上げてきたものを単なる過去にはさせない、そう決意したジャッキーが葬儀までの 4 日間に取った行動が、最愛の夫を伝説にする――
未だ語り継がれる大事件を、ファーストレディの視点から描いた重厚感ある意欲作。『ブラック・スワン』(10)でアカデミー賞®主演女優賞に輝いたナタリー・ポ ートマンが、外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に“ジャッキー”を再現した。また、『ブラック・スワン』でナタリーにオスカーをもたらした監督・ダーレ ン・アロノフスキ―が製作をつとめ、『NO』(12)でアカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされ、世界的に注目を集めるチリ出身のパブロ・ララインが、初の英語作品となるメガホンをとった。
先週末、12 月 2 日(現地時間)より北米にて公開がスタートした本作。限定 5 館での上映ともあり、興行成績は 27 万5千ドルと全体の20位となっているが、スクリーンアベレージは5万5千ドルと本年度公開作では 5 番目に良い数字をたたき出し、好調なスタートを切った。
公開前より、現地の批評家からは、「ナタリー・ポートマンのキャリア史上最高となる素晴らしい演技!」「ナタリーが演じるジャクリーンは賞に値する」「ナタリーの渾身の演技から目が離せない」など、ナタリーのオスカー獲得を匂わせる高評価を得ていたが、すでに作品を観た観客からも「シンプルにナタリーの演技が素晴らしい!彼女以外ジャッキーを演じられる人はいない」「苦悩にあふれた非日常的なキャラクターを素晴らしい演技力で見事に再現していた」「これまで に描かれたことのないジャッキー・ケネディを好演していた」など同様の声が挙がっている。
アカデミーの前哨戦となる賞レースでも注目の的となっているナタリーは、 既にハリウッド映画賞、パームスプリングス国際映画祭、ワシントン DC 映画批評家協会賞の 3つの映画賞で主演女優賞を獲得。また今後は、現在ノミネートされているブロードキャスト映画批評家協会賞(12/11 発表)、サテライト賞、インディペンデント・スプリット賞での受賞の期待がかかっています。
その他の映画賞でも名前が挙がると予想される彼女に、「オスカーノミネートは確実」との意見も多く、ナタリー2 度目のオスカー獲得が懸かった本作の動向に注目していただきたい。
■出演:ナタリー・ポートマン、ピーター・サースガード、グレタ・ガーウィグ、ビリー・クラダップ、ジョン・ハート
監督:パブロ・ラライン
脚本:ノア・オッペンハイム
製作:ダーレン・アロノフスキ―ほか
【原題:JACKIE/2016 年/アメリカ・チリ・フランス/99 分/ヨーロピアンビスタ(1.66:1)/5.1ch/英語】 配給:キノフィルムズ
© 2016 Jackie Productions Limited