没後10年、生誕80周年記念出版として、あの『帝都物語』から『ウルトラマン』からATG映画まで、鬼才・実相寺昭雄監督の生涯と作品の全貌を探る『実相寺昭雄 才気の伽藍~鬼才映画監督の生涯と作品』(アルファベータブックス)が12月中旬に映画評論などで活躍する樋口尚文氏の著作で刊行されることがわかった!

画像: 映画評論家 樋口尚文氏による実相寺昭雄監督の生涯と作品を解く本が出版!この時期、11月は18禁含む名作4本、12月は特撮を中心のオールナイト開催!

そして、現在開催中の川崎市民ミュージアム、「川崎ゆかりの映画人」という特集上映の最終週で、実相寺昭雄の美学を堪能できる18禁映画3本を含む計4本が上映されることもわかった。

2016年11月26日

無常(R-18)

監督:実相寺昭雄/1970年/モノクロ/スタンダード/35mm/145分/出演:田村亮、司美智子、岡田英次、田中三津子、佐々木功
◆実相寺昭雄の長篇第一作。旧家の長男・正夫は大学へも行かず、仏像の魅力にとりつかれていた。そして、姉の百合は父母のすすめる縁談に興味を示さなかった。両親が留守にしたある夜、姉弟の関係は一線を越えてしまう。

画像: http://worldscinema.org/2012/04/akio-jissoji-mujo-aka-this-transient-life-1970/

http://worldscinema.org/2012/04/akio-jissoji-mujo-aka-this-transient-life-1970/

曼陀羅(R-18)

監督:実相寺昭雄/1971年/カラー/ビスタ/35mm/135分/出演:岸田森、田村亮、清水紘治、森秋子、桜井浩子
◆農業とエロチシズムを追求して単純再生産に基づくユートピアを目ざす人物をモチーフとして、偶然に巻き込まれた二組の学生カップルが体験する恋人交換、暴行、サディズムなどの地獄めぐりを描く。

画像1: http://worldscinema.org/category/akio-jissoji/

http://worldscinema.org/category/akio-jissoji/

2016年11月27日

あさき夢みし

監督:実相寺昭雄/1974年/カラー/シネマスコープ/35mm/120分/出演: ジャネット八田、花ノ本寿、寺田農、岸田森、丹阿弥谷津子
◆13世紀後半、後嵯峨法皇院政の時代、世捨て人のように日々を過ごす後深草上皇に寵愛された女性が、様々な宮廷の男たちと遍歴を重ねたうえ、権力と愛欲に満ちた宮廷から自由を求めて旅立つまでを映像美によって描く。

画像2: http://worldscinema.org/category/akio-jissoji/

http://worldscinema.org/category/akio-jissoji/

哥(うた) オリジナル・ヴァージョン(R-18)

監督:実相寺昭雄/1972年/モノクロ/シネマスコープ/35mm/137分/出演:篠田三郎、八並映子、田村亮、桜井浩子、岸田森
◆日本人の精神構造を描く『無常』『曼陀羅』に引き続く三部作の完結編。地方の旧家を舞台に、三人の息子たちを中心とした愛欲のもつれが繰り広げられる。劇場公開版より17分長いオリジナル・ヴァージョンでの上映。

画像: [TRAILER] Poem (Uta) (1972) youtu.be

[TRAILER] Poem (Uta) (1972)

youtu.be

詳細は下記公式サイトをご覧ください。

また、刊行を記念して池袋新文芸坐においては、実相寺昭雄監督の特撮を中心としたオールナイトの開催が決定した。

12/23(金・祝)
没後10年/『実相寺昭雄 才気の伽藍(がらん)』刊行記念
実相寺昭雄 特撮オールナイト

【上映作品】
『ウルトラセブン』「狙われた街」、『ウルトラマンティガ』「花」「夢」、
『ウルトラマンマックス』「狙われない街」、『シルバー仮面』「ふるさとは地球」「地球人は宇宙の敵」、『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』★、『帝都物語』★
〜6:20(予定)
★印は35mmプリント上映。それ以外はBlu-rayでの上映 ※上映順未定

【特別料金】一般3000円、前売・友の会2800円
【トークショー】
中堀正夫さん(実相寺組カメラマン)、堀内正美さん(俳優/予定)、大家由祐子        さん(女優)、樋口尚文さん(映画評論家・監督)

詳細は下記公式サイトをご覧ください。

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