第17回東京フィルメックスが19日開幕!
今年のコンペティションはこの10本!
今年のコンペティション作品に選ばれたのはこの10本。予告もだいたい出揃ったので、今からチェック!
日本からは『ふゆの獣』で2010年東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した内田伸輝の最新作『ぼくらの亡命』と自主映画で、バンクーバーや釜山でも評判だった庭月野議啓監督『仁光の受難』が選ばれている。その他アジアを中心に世界各国から選ばれた佳品の数々。
日本で公開が決まってない作品も多いですから、この機会を逃したら一生見れないかも--。
授賞式は26日なので、気になる作品を選びましょう!
公式サイトから予定を立ててくださいね!
『オリーブの山』★
Mountain / イスラエル、デンマーク / 2015 / 83分 / 監督:ヤエレ・カヤム (Yaelle KAYAM)
エルサレム東部のユダヤ人墓地の中の家で暮らす若い主婦ツヴィアがある日、目撃したものとは? 厳格なユダヤ教徒の家庭を舞台に、慎ましい生活を送ってきた主婦がこれまで想像もしなかった世界を発見するプロセスをストイックに描いたヤエレ・カヤムの監督デビュー作。
『バーニング・バード』
Burning Birds/ フランス、スリランカ / 2016 / 84分 / 監督:サンジーワ・プシュパクマーラ (Sanjeewa PUSHPAKUMARA)
内戦中のスリランカで、8人の子を育てる平凡な主婦が、夫を民兵に拉致され殺害される。実際に内戦の時代を経験したサンジーワ・プシュパクマーラの暴力や女性蔑視への怒りがストレートに表現された力作。プサン映画祭「ニュー・カレンツ」部門でワールド・プレミア上映。
『普通の家族』
Ordinary People/ フィリピン / 2016 / 107分 / 監督:エドゥアルド・ロイ・Jr(Eduardo ROY Jr.)
マニラの街頭でスリで生計を立てる未成年のカップル。やがて二人に子供が誕生するが……。ストリート・チルドレンを生き生きと描いたエドゥアルド・ロイ・Jrの長編第3作。フィリピン・インディペンデント映画界の登竜門であるシネマラヤ映画祭で最優秀作品賞を、ヴェネチア映画祭「ヴェニス・デイズ」部門で観客賞を受賞。
『マンダレーへの道』
The Road to Mandalay / 台湾、ミャンマー、フランス、ドイツ/ 2016 / 108分 / 監督:ミディ・ジー(Midi Z)
ミャンマーからタイへと違法越境する途中で知り合ったリャンチンとグオ。だがバンコクで得た仕事先にも警察の捜査は及んでいく。ミャンマー出身で、現在は台湾をベースに活躍するミディ・ジーの長編劇映画第4作。今年のヴェネチア映画祭「ヴェニス・デイズ」部門で上映された。
『神水の中のナイフ』★
Knife in the Clear Water / 中国 / 2016 / 93分 / 監督:ワン・シュエボー(WANG Xuebo)
昨年の東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞した『タルロ』のプロデューサー、ワン・シュエボーの監督デビュー作。イスラム教を信仰する回族の人々の日常生活を静謐なスタイルでとらえつつ、老人と牛との交流を描く。プサン映画祭「ニュー・カレンツ」部門で上映。
『よみがえりの樹』★
Life After Life/ 枝繁葉茂 / 中国 / 2016 / 85分 / 監督:チャン・ハンイ(ZHANG Hanyi)
中国陜西省の山間の村で、数年前に亡くなった女性の魂がその息子に憑依し、かつての自分の夫に対し、願いを伝えていく……。一種の幽霊譚とも言える新鋭チャン・ハンイの監督デビュー作は、ジャ・ジャンクーが若手監督作品をプロデュースする「添翼計画」の最新作。
『恋物語』★
Our Love Story / 韓国 / 2015 / 99分 / 監督:イ・ヒョンジュ(LEE Hyun-ju)
女性同士の間に展開されるラブ・ストーリーを奇をてらうことなく真正面から描いた、イ・ヒョンジュの長編第1作。二人のヒロインの微妙な感情の動きを見事にとらえ、チョンジュ映画祭の韓国映画コンペ部門で最優秀賞を受賞。サン・セバスチャン映画祭でも上映された。
『私たち』★
The World of Us / 韓国 / 2015 / 95分 / 監督:ユン・ガウン(YOON Ga-eun)
学校で仲間外れにされがちな10歳の少女ソン。夏休みに引越してきた同い年の少女ジアと知り合い、友情を築いてゆくが……。新学期が近づくにつれ、家庭環境の格差が二人の友情に影を落とす。子供たちの生き生きとした表情が鮮烈な印象を残すユン・ガウンの監督デビュー作。
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『ぼくらの亡命』
Our Escape / 日本 / 2016 / 116分 / 監督:内田伸輝(UCHIDA Nobuteru)
配給:マコトヤ
東京近郊の森の中で暮らす昇。彼は美人局をやらされている女性と出会い、その境遇から救おうと誘拐する。『ふゆの獣』で2010年東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した内田伸輝の最新作は”他者への依存”という内田作品のテーマが極限に至るまで高められた。
『仁光の受難』★
Suffering of Ninko / 日本 / 2016 / 70分 / 監督:庭月野議啓(NIWATSUKINO Norihiro)
なぜか女性に異常なまでに好かれる修行僧、仁光。自分を見つめ直す旅に出た彼は、寂れた村に辿り着き、村長から男の精気を吸い取る「山女」という妖怪の討伐を頼まれる。様々なジャンルの作品を発表してきた映像作家・庭月野議啓が4年をかけて製作した長編デビュー作。