東京フィルメックスオープニング作品となっている世界三大映画祭を制した韓国の巨匠キム・ギドク監督が世界に突きつける社会派エンターテイメント『The NET 網に囚われた男』の日本版予告が公開された。
物語
妻子と平穏な日々を送っていた北朝鮮の漁師・ナムは、網がエンジンに巻き込まれたトラブルにより、意に反して水上の韓国との国境を越えてしまう。
韓国の警察に捉えられたナムは、スパイと疑われて拷問を受け、更には韓国への亡命を強要される。妻子の元にただ戻りたいだけのナムは自らの意思を貫き、ついに北朝鮮に戻ることになる。
表面的には資本主義の誘惑に打ち勝った英雄として北朝鮮に迎えられたナムだったが、彼を待っていたのは更に過酷な運命だった……。キム・ギドク作品のトレードマークであった極端なバイオレンスは本作では封印され、体制に翻弄される一人の男の姿が重厚に描かれた傑作。
ナムを演じたリュ・スンボムの熱演も見どころだ。
【作品情報】
『The NET 網に囚われた男』
原題:그물
英題:THE NET
製作・監督・脚本・撮影:キム・ギドク
出演:リュ・スンボム、イ・ウォングン、キム・ヨンミン、チェ・グィファ、ソン・ミンソク
韓国/2016 年/112 分/カラー/1:1.85/5.1 SRD// 提供:キングレコード
配給:クレストインターナショナル
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