空前の大ヒットを記録している長編アニメーション映画『君の名は。』が中華圏では台湾の公開に引き続き、いよいよ中国でも12月2日から一般上映されることになった。
これにより今年、中国で上映されることになった日本映画は11作目となり、政治による日中関係の悪化も影響にあった2011~15年の5年間に中国で公開された数を、今年一年だけで大きく上回ることとなり、日本映画の需要が急増している。
この日本映画人気を牽引するきっかけとなったのが、昨年5月に中国で劇場公開され総興行収入が5億元(約77億円)を突破する異例のヒットを記録した『STAND BY ME ドラえもん』だ。
『STAND BY ME ドラえもん』の大ヒットが中国の配給会社に日本映画を見直し、注目させる大きなきっかけを作り、年間34本しか輸入映画の上映を許可していない中国の映画事情の中で現在の日本映画の奮闘ぶりを支えている。
日本のアニメ・漫画ファンも多い中国において、アニメや漫画の実写化映画は特に人気が高く、今年公開された11本の日本映画のうち、9本までが漫画を実写化した作品であることも特筆すべき点だろう。