【日本映画スプラッシュ(Japanese Cinema Splash)】作品賞決定!
マーク・アダムス審査委員のコメント
「各作品、それぞれ特色があって非常に印象深いものばかりでした。一作品にしか賞をお渡しできないのが残念です。」
日本映画スプラッシュ作品賞受賞
受賞の渡辺紘文監督コメント
「デビュー作から東京国際映画祭に出させていただいているので、僕を育ててくれたのはこの映画祭です。今年の日本映画スプラッ シュ部門は誰の目から見ても激戦で、僕が尊敬する監督の作品が集まっていたので、自分が賞をいただけるとは思っていませんで した。感謝しかありません。」
作品賞『プールサイドマン』渡辺紘文監督
世界の狂気や悪意とは隔絶されたような北関東郊外の小さな町。水原勇介は屋内温水プールで監視員として働いている。家族も友人も恋人もいない水原の生活は、単調に繰り返される日々が続く孤独なものだ。ある日、水原は流行り病で欠員が出た隣町のプールへ、嫌われ者の同僚・白崎浩二と共に応援として出勤することになるのだが…。東京国際映画祭をはじめ国内外の映画祭に出品され反響を呼んだ『そして泥船はゆく』『七日』の渡辺紘文・雄司兄弟による最新作。主演はこの作品が映画初出演となる今村樂。独自の世界観と表現方法で挑戦的な映画を創造し続ける渡辺兄弟が、現代日本社会の歪みをあぶり出し、不可解な現代日本人像を追究する衝撃作。
受賞の渡辺紘文監督と製作総指揮/音楽監督の渡辺雄司 渡辺兄弟
渡辺紘文
1982年栃木県大田原市生まれ。日本映画学校卒業。学生時代は日本映画界の巨匠今村昌平監督の長男・天願大介監督に師事。2013年、実弟の映画音楽家・渡辺雄司とともに映画制作集団「大田原愚豚舎」を旗揚げ。デビュー作の喜劇映画『そして泥船はゆく』(13)、監督第2作の実験的な無言劇『七日』(15)が2作連続で東京国際映画祭に出品され国内外で高い評価を獲得した。本作は3本目の長編監督作品となる。
出品作品
『14の夜』監督:足立 紳
『At the terrace テラスにて』山内ケンジ監督
『かぞくへ』春本雄二郎監督
『島々清しゃ(しまじまかいしゃ)』新藤 風監督
『退屈な日々にさようならを』今泉力哉監督
『太陽を掴め』中村祐太郎監督
『ハローグッバイ』菊地健雄監督