アジア太平洋地域の映画プロデューサーたちの親交を目的として2006年に発足した任意団体APN(アジアパシフィック プロデューサーズ ネットワーク)。
本年次総会の開催地が東京であることを機に、東京国際映画祭はAPNと連携し、海外50名、 国内50名、総勢100名以上のプロデューサー陣を迎え、様々なセミナー、ピッチ、APNアワード授賞式等を行いました。
「APNアワード授賞式」では、アジア・太平洋の映画産業に最も貢献した映画人として、俳優・浅野忠信さん、女優・桜庭ななみさん、そして、本映画祭のアジア・オムニバス映画製作シリーズ「アジア三面鏡」プロジェクトの第一弾に、監督の一人として名を連ねる行定勲さんにアワードが授与されました。
≪APNアワード授賞式≫
■開催日:10月26日(水)
■会場:六本木ヒルズ・森タワー 六本木アカデミーヒルズ オーディトリアム
行定勲監督
行定勲監督 コメント
「最近の自分のテーマは”越境”です。越境することで新たな自分を見つけ出したい、と思っていたところに、今回の受賞があり、嬉しく思っています。海外の撮影では、自分の考えが覆されることが多いのですが、それでも映画は作れるのだと学びました。自分からその環境に飛び込んでいくことが大切で、その経験から、さらに強くなれるのではないかと思います。」
桜庭ななみ
桜庭ななみ コメント
「中国・台湾・韓国への興味から、色々な映画・ドラマを鑑賞し、そして言語の勉強をしてきました。それが今では仕事に繋がっていて、まさか自分が海外で仕事をするとは、と驚いています。海外の現場で、アジアの先輩方と繋がりを持てたことが勉強になっています。これからは言語力をさらに磨いて、アジアの作品にもたくさん出演していきたいです。」このコメントの後、“日本のみならずアジアでも活躍していきたい”という強い思いを流暢な中国語・韓国語で語り、会場を驚かせました。
浅野忠信
浅野忠信 コメント
桜庭さんが中国語・韓国語でもコメントしたことを受け、“ニーハオマー”(中国語) ”アンニョンハセヨ”(韓国語)と挨拶。「僕が話せるのはこれくらいですが、モンゴル語の台本を二冊覚えた経験があり、演技であれば、もうどんな言語であっても話せると思います。これほど大勢のプロデューサーの方が集まることはあまりないことですので、今回の受賞が、新しい作品への出演に繋がると嬉しいです。」と語り、国際派俳優自らの売り込みに、会場は笑いに包まれました。