海外映画サイトの「Taste of Cinema」で”The 10 Best and Most Promising Directors Under 35”というタイトルで注目の35歳以下の監督をランキングしていました。
今回はAuthor Bio氏の選出によるもの。
世界を見ると他にも注目の監督は多くおり、「違うんじゃないの--」という意見もあるでしょうが、興味ある括りのランキングなので、取り上げました。
最近は、1作目、2作目でメジャーに引っ張られる監督も多いですが、作品の質とともに興行収入も問われますから大変ですね。
今から、公開も楽しみな監督が揃っていますから要チェックです。
今回は、各人2作づつの予告を海外中心に選んでおきました。
予告だけでも、それぞれの監督の雰囲気を比べてください。
1. Damien Chazelle デミアン・チャゼル
1985年1月19日、チャゼルはアメリカ合衆国ロードアイランド州プロビデンスに生まれる。
初長編監督『セッション』で2014年第30回サンダンス映画祭において、観客賞とグランプリのW受賞。その後、同作は第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門で受賞した。
すでに2017年のアカデミー賞の呼び声高い長編第2作『La La Land』では第73回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング上映作品に選出され、また第41回トロント国際映画祭では観客賞を受賞している。
2. Ryan Coogler ライアン・クーグラー
1986年5月23日、カリフォルニア州オークランドに生まれる。
2013年、初長編映画『フルートベール駅で』がサンダンス映画祭で作品賞、観客賞をW受賞。
長編第2作となる『クリード チャンプを継ぐ男』では第41回ロサンゼルス映画批評家協会監督賞をはじめも世界の映画賞を受賞し、出演したシルヴェスター・スタローンに第73回ゴールデングローブ賞助演男優賞をもたらした。
3. David Lowery デヴィッド・ロウリー
1980年[4]、ウィスコンシン州ミルウォーキーに生まれる。
2009年、長編映画『St. Nick』を監督しサウス・バイ・サウスウェスト映画祭にてプレミア上映。
2013年、『セインツ -約束の果て-』が発表され、第66回カンヌ国際映画祭の「批評家週間」部門にて特別上映。そして、ディズニーの『Pete's Dragon 』監督に抜擢される。・
4. Hannah Fidell ハンナ・フィデル
1985年生まれ。父は著名な法学者で弁護士、母はピューリッツァー賞も獲得したジャーナリストという家系に生まれる。
2013年『女教師 / A Teacher』でSXSW チキン&エッグ エマージング・ナラティヴ女性監督賞を受賞、2015年『6年愛 / 6 Years』を発表。
5. Xavier Dolan グザヴィエ・ドラン
みなさんご存知の、グザヴィエ・ドラン。1989年、カナダのモントリオールで生まれる。
2009年に『マイ・マザー』で監督・脚本家としてデビュー。
長編映画2作目『胸騒ぎの恋人』は2010年に第63回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映された。長編映画3作目『わたしはロランス』もまた2012年の第65回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映され、クィア・パルムを受賞。
2013年は『トム・アット・ザ・ファーム』で第70回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で国際映画批評家連盟賞を受賞。2014年の『Mommy/マミー』は第67回カンヌ国際映画祭で審査員賞。
2016年『Juste la fin du monde』で第69回カンヌ国際映画祭グラン・プリを受賞し、今作が2017年のアカデミー賞外国語映画部門カナダ代表に選ばれている。
19歳の時の監督作『マイ・マザー』
新作『Juste la fin du monde(It's Only the End of the World』海外予告
6. Joe Swanberg ジョー・スワンバーグ
1981年生まれ。マンブルコアの最重要人物の1人として映画界では、認識されている。
2005年、『Kissing on the Mouth』で長編映画監督デビューを果たす。2013年、監督作品の『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』がSXSW映画祭にて上映される。日本では『ハンナだけど、生きていく!』などが公開され話題になった。
新作としてNETFLIXでシカゴを舞台にした愛とSEXのお話し『Easy』がまもなくスタートする。
7. Jordan Vogt-Roberts ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
サンダンスで大絶賛を浴びた森の中に家を建て、自給自足で一夏を過ごそうと決意した3人の少年たちの成長ストーリーで『ザ・キングス・オブ・サマー』で脚光をあびる。
2017年は、一気に対策となるキング・コング誕生の起源を描くSFアドベンチャー『コング:スカル・アイランド』の公開が控えている。また、映画版『METAL GEAR SOLID』も監督を務める。
『コング:スカル・アイランド』予告
8. Rebecca Thomas レベッカ・トーマス
1984年生まれ青春ロードムービー「エレクトリック・チルドレン」(2012)で注目を浴びた。
2017年には、人魚姫の実写映画「ザ・リトル・マーメイド(The Little Mermaid)」と米作家ジョン・グリーンの小説「アラスカを追いかけて(原題:Looking for Alaska)」の2本の公開が予定されている。
9. Benh Zeitlin ベン・ザイトリン
1982年ニューヨーク生まれ。
2012年、初めての長編映画『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』により第65回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを獲得。また、サンダンス映画祭ではドラマ部門審査員大賞を受賞した。
10. Justin Simien
2017年には『Dear White People』のTVシリーズがスタートする。