米国のミュージシャンボブ・ディラン(75)が、2016年のノーベル文学賞に決まったと13日、スウェーデン・アカデミーが「偉大な米国の音楽の伝統の中に新しい詩的表現を生み出した」功績をたたえ正式に発表した。
ボブ・ディラン(英語: Bob Dylan、1941年5月24日 - )は、アメリカのミュージシャン。出生名はロバート・アレン・ツィンマーマン(Robert Allen Zimmerman)だが、後に自ら法律上の本名もボブ・ディランに改名している。
「風に吹かれて」、「時代は変る」、「ミスター・タンブリン・マン」、「ライク・ア・ローリング・ストーン」、「見張塔からずっと」、「天国への扉」他多数の楽曲により、1962年のレコードデビュー以来半世紀にわたり多大なる影響を人々に与えてきた。
現在でも、「ネヴァー・エンディング・ツアー」と呼ばれる年間100公演ほどのライブ活動を中心にして活躍している。
グラミー賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りも果たしている。また長年の活動により、2012年に大統領自由勲章を受章している。そのほか、2008年には「卓越した詩の力による作詞がポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に大きな影響与えた」としてピューリッツァー賞特別賞を、2016年にはノーベル文学賞を受賞した。
米国人のノーベル文学賞受賞は1993年のトニ・モリスン以来で、11人目となり、アカデミー史上音楽家の受賞は初めてとなる。
映画関連では2000年アカデミー歌曲賞をカーティス・ハンソン監督の映画『ワンダー・ボーイズ』の曲「シングス・ハヴ・チェンジド」で受賞している。(ゴールデン・グローブ賞も同作で受賞)
今回、ノーベル賞ノミネートされてはいたが、元々の予想ではないものと思われていただけに今回の受賞は余計衝撃的で、世界のニュースで報道されている。
公式サイトではこのような画像で紹介!
ノーベル賞の正式のツイッターで報告
ボブ・ディランのYouTube動画から
映画関連
ボブ・ディランの半生を描いた『アイム・ノット・ゼア』
詩人、無法者(アウトロー)、映画スター、革命家、放浪者、ロックスター。実在のボブ・ディランのさまざまな人格を投影した6人のディランの半生を6人の俳優達(クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショー)が演じる伝記映画。
第64回ヴェネツィア国際映画祭にて審査員特別賞と女優賞を受賞。監督はトッド・ヘインズ。
65年ツアーを追ったドキュメンタリー 『ドント・ルック・バック』
後ろに映るはギンズバーグ?
65年の英国ツアーの様子をドキュメンタリーにした作品。
名曲「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の歌詞カードを曲に合わせて1枚ずつ捨て落としていくシーンが印象的。
『ボブ・ディランの頭の中』
ボブ・ディランが、自身の監督作「レナルド&クララ」以来、26年ぶりに主演。
近未来の架空の国を舞台に、した異色の音楽コメディ。
共演は、ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン。
『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』
2005年にはマーティン・スコセッシ監督によるボブ・ディランのデビューから1966年までをディラン本人のインタビュー、ジョーン・バエズ、アレン・ギンズバーグらの映像を用いて構成されたドキュメンタリー。