今回、正式に『ダゲレオタイプの女』を出品した黒沢清監督。
釜山国際映画祭では、これまで映画界に多大な貢献をしてきた映画人を毎年数名招待して、ハンドプリンティング(手形)を行ってきました。
そして、日本人監督としては、北野武、今村昌平、鈴木清順、若松孝二に続いて、5人目となるハンドプリンティング(手形)に黒沢清監督が選ばれました。
これまでBIFF広場に埋め込まれてきたハンドプリンティングは、釜山が映画の街であることを象徴するかのような錚々たる監督たちばかり。
テオ・アンゲロプロス、タヴィアーニ兄弟、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、ヴィム・ヴェンダース、チャン・イーモウ、ジョニー・トー…監督以外でも、エンリオ・モリコーネ、アンナ・カリーナ、ジャンヌ・モロー、イザベル・ユペールなどが手形を残してきました。
これまで、日本のみならず世界中から高い評価を受けてきた黒沢清監督が、初めて海外進出作として撮影した『ダゲレオタイプの女』への高い注目が感じられます。
今回、黒沢監督のハンドプリンティングの授与式が、開催されて華やかな式が、韓国メディアで紹介されております。
動画では3分15秒ぐらいからハンド・プリンティング。
6分10秒ぐらいから黒沢監督が喜びの言葉を話しております。
【ストーリー】
ダゲレオタイプの写真家ステファンのアシスタントに偶然なったジャン。その撮影方法の不思議さに惹かれ、ダゲレオタイプのモデルを務めるステファンの娘マリー恋心を募らせる。しかし、その撮影は「愛」だけではなく苦痛を伴うものだった…。
芸術と愛情を混同したアーティストである写真家のエゴイスティックさ、父を慕いながらも拘束され続ける撮影を離れ自らの人生をつかみたいマリーの想い、撮影に魅了されながらもただマリーとともに生きたいというジャンの願い、そして、自ら命を絶っていたステファンの妻の幻影…
愛が命を削り、愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。世界最古の撮影を通して交わされる愛の物語であり、愛から始まる取り返しのつかない悲劇。
出演:タハール・ラヒム、コンスタンス・ルソー、オリヴィエ・グルメ、マチュー・アマルリック
監督・脚本:黒沢清
撮影:アレクシ・カヴィルシ-ヌ
音楽:グレゴワール・エッツェル
2016/フランス=ベルギー=日本合作/131分/PG-12/
提供:LFDLPA Japan Film Partners(ビターズ・エンド、バップ、WOWOW)
配給:ビターズ・エンド
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