史実を基に描く、1960年代の若者たちの愛と反乱の物語『ストーンウォール』の日本公開が決定した。
現在のセクシュアル・マイノリティの社会運動の原点となった事件“ストーンウォ-ルの反乱”をベースに、ローランド・エメリッヒ監督が描き出す1960年代のN.Y.グリニッジ・ビレッジに集った若者たちの青春。
存在すら法律で禁じられ、行き場のなかったゲイの若者たちの苦悩と恋、自由を求めるパワーと暴動が、力強い感動と共に描かれる。
実際の事件とは
ストーンウォールの反乱(ストーンウォールのはんらん)は、1969年6月28日、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン (Stonewall Inn)」が警察による踏み込み捜査を受けた際、居合わせた「同性愛者らが初めて警官に真っ向から立ち向かって暴動となった事件」と、これに端を発する一連の「権力による同性愛者らの迫害に立ち向かう抵抗運動」を指す。この運動は、後に同性愛者らの権利獲得運動の転換点となった。
そして今は、オバマ大統領によって
2016年6月24日、ストーンウォール・インとその周辺が米国初となるLGBTナショナル・モニュメント(国定文化遺産保護地域)に指定されアメリカ合衆国国立公園局などが管理し保全していくことと、国立公園局にLGBTの米国人の逸話を伝える部署が創設されることをホワイトハウスが発表した。
海外のビジュアル
監督は、『デイ・アフター・トゥモロー』や『GODZILLA』などを手がけたローランド・エメリッヒ。
監督自身もゲイをカミングアウトしているが、”ホームレスの40%がセクシュアル・マイノリティの若者であるという統計”に衝撃を受け、この映画の製作に興味を持ったことから本作を作るきっかけだという。
エメリッヒ監督は「自分自身がゲイだから、すべての疑問に自分が答えられると思った」と語っている。
『ストーンウォール』
監督・製作:ローランド・エメリッヒ
製作:マーク・フライドマン、マイケル・フォッサ
脚本:ジョン・ロビン・ベイツ
撮影:マルクス・フォーデラー
編集:アダム・ウルフ
音楽:ロブ・シモンセン
出演:ジェレミー・アーヴァイン、ジョナサン・リース・マイヤーズ、ジョニー・ボーシャン、カール・グルスマン、 ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ジョーイ・キング、ロン・パールマン
2015/アメリカ/129分/PG12/原題:Stonewall
© 2015 STONEWALL USA PRODUCTIONS, LLC