今年もインド映画の祭典がヒューマントラストシネマ渋谷にやってきます!!
上映本数は厳選された全13作品。
インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)は、インドと日本で映画の共通プラットフォームを提供することを目的として創設されました。
インドと日本それぞれの社会的文化的背景をもった映画をより多くの人々に鑑賞してもらうことで、映画の素晴らしさを伝え、両国の人々の交流と友好を深める役割を果たしたいと考えています。
IFFJ設立の趣旨は、あらゆるジャンルの映画の発掘、プロモーション、配給とサポートを行うことです。そうすることで、様々な文化、様々なコンテンツを一堂に集めることができます。
この映画祭は、違う国の人々が集い、世界最高の映画のアーティストたちとこれからの映画界の才能を持つ者が直接会い、同じ場所から手を携え一歩を踏み出す機会であり場所です。
これはまた、映画業界プロフェッショナルが世界中の映画ファンや関係者と直接出会うことのできる機会でもあります。
上映作品:
『カプール家の家族写真』
(1) カプール家の家族写真
[原題:KAPOOR & SONS (SINCE 1921)]
監督:シャクン・バトラ
出演:リシ・カプール、シッダールト・マルホートラ、ファワード・カーン、アーリヤー・バット、ラトナー・パータク、ラジャト・カプール (2016/ヒンディー語/132分)
バラバラになった家族は再び一つになれるのか?美しい避暑地で展開する家族再生の物語
■あらすじ:祖父危篤の知らせで久々に故郷のクヌールに戻ったラーフルとアルジュンの兄弟。どこかぎこちない二人の関係は、不思議な雰囲気を持つ女性ティアが現れいっそう複雑に。一命をとりとめた祖父はバラバラになってしまった「カプール家」が再び一つになることを願うが・・・。
■見どころ:ボリウッド映画の一大テーマ「家族愛」。注目の若手監督シャクン・バトラが家族の再生をみずみずしい感性で描く作品。『スチューデント・オブ・ザ・イヤー』のシッダールト・マルホートラとアーリヤー・バットが再共演。ボリウッド2016年上半期のヒット作。
『ファン』
ファン [原題:FAN]
監督:マニーシュ・シャルマー
出演:シャールク・カーン、ワルーシャー・デスーザ、シュリヤー・ピルガオーンカル、サヤーニー・グプター (2016/ ヒンディー語/ 2時間18分)
最高のファンが最悪の敵に!シャールク・カーンがスターとストーカーの二役を演じるスリラー
■あらすじ:デリーの下町に暮らす青年ゴウラヴは、映画界のスーパースター、アーリヤン・カンナーの熱狂的ファン。ある出来事をきっかけに、ゴウラヴはアーリヤンと念願の対面を果たすが、アーリヤンに「お前は俺のファンなんかじゃない」と拒絶される。その日からゴウラヴはアーリヤンを狙うストーカーへと変貌していく。
■見どころ:「ボリウッド・キング」シャールク・カーンが、自身の投影のようなスーパースターと、特殊メイクでその狂信的な「ファン」の二役を演じる、大胆な発想の作品。二人のどちらに感情移入するかで、作品の見方が大きく変わる。
『エアリフト~緊急空輸~』
エアリフト 〜緊急空輸〜
[原題:AIRLIFT]
監督:ラージャー・クリシュナ・メーノーン
出演:アクシャイ・クマール、ニムラト・カウル、プーラブ・コーホリー、フェリーナ・ワズィール (2016/ヒンディー語/126分)
クウェートからインド人を脱出させろ!勇気ある行動をとった男、感動の実話
■あらすじ 1990年、オイルマネーに沸くクウェート・シティ。現地在住のインド人実業家のランジートは、イラク軍のクウェート侵攻に遭遇する。単身での脱出を断り現地に踏みとどまったランジートは、逃げ場を失った在住インド人を空路で脱出させるべく奮闘する。
■見どころ 「史上最大の脱出作戦」として知られるインド人17万5千人のクウェート脱出の実話。2016年前半ボリウッド興行収入第1位。
『キ&カ~彼女と彼~』
キ&カ ~彼女と彼~
[原題:KI & KA]
監督:R.バールキー
主演:カリーナー・カプール、アルジュン・カプール (2016/ ヒンディー語/ 126分)
キャリア志向の女性と主夫志望の男性。その結婚が思わぬ展開に
■あらすじ:飛行機で偶然出会ったキャリア志向の女性キアと「主夫」志望の男性カビール。二人は逆転夫婦として結婚。順調だった結婚生活は、カビールが「カリスマ主夫」として人気になったことから歯車が狂い始める。
■見どころ:大胆でユニークな設定の作品で知られるバールキー監督作品。夫婦の役割を入れ替えたカップルの話だが、それだけでは終わらないひねりが加えられている。演技派カリーナー、若手注目俳優アルジュン、二人の「カプール」の好演も見逃せない。
『私が恋した泥棒』
私が恋した泥棒
[原題:MONCHORA]
監督:サンディープ・レイ
出演:アビル・チャテルジー、シャーシュワト・チャテルジー、ライマ・セーン (2016/ ベンガル語 / 135分)
改心して働き始めた泥棒。彼の目の前に高価な宝石が。盗る?それとも?
■あらすじ:泥棒のアビルはある家で盗みに失敗するが、その家に住むナンダーに、改心して祖父のもとで働くことを条件に逃がしてもらう。働き始めたアビル。ナンダーとの恋も芽生えるが、家宝の宝石を見て泥棒の本能がうずき出す。
■見どころ:サタジット・レイの息子サンディープ・レイ監督によるヒット作。軽妙なタッチのロマンチック・スリラー。2015年に日本でも公開された『女神は二度微笑む』で個性的な殺し屋ボブを演じた、シャーシュワト・チャテルジーも出演。
『アリーガルの夜明け』
アリーガルの夜明け
[原題:ALIGARH]
監督:ハンサル・メータ
出演:マノージュ・バージパーイー、ラージクマール・ラーオ (2016/ ヒンディー語/ 118分)
同性を愛することは罪なのか?同性愛が禁じられたインド社会を描く問題作
■あらすじ:学園都市アリーガル。大学教授ラームチャンドラは、ゲイであることを理由に大学を追われる。関心を持った新聞記者のディープーは、彼を訪ね、話を聞く。二人の間には確かな友情が生まれる。
■見どころ:実話に基づく作品。インドでは同性愛が今なお刑法で犯罪と規定されており、社会的な偏見も根強く残る。舞台の町アリーガルでは、反対運動のため上映ができなかった。怪優マノージュ・バージパーイーの演技に注目。
『ニールジャー』
ニールジャー [原題:NEERJA]
監督:ラーム・マドゥワーニー
出演:ソーナム・カプール、シャバーナー・アーズミー、シェーカル・ラヴジヤーニー (2016/ ヒンディー語/ 122分)
ハイジャック犯との息詰まる駆け引き、乗客を救うべく立ち上がる、若き客室乗務員
■あらすじ:1986年9月5日、ムンバイ発ニューヨーク行のパンナム73便は経由地のカラチでパレスチナの武装組織によりハイジャックされた。同機の客室乗務員ニールジャーは恐怖に怯える乗客たちを救うべく懸命に活動する。
■見どころ:実在の客室乗務員ニールジャー・バノートの伝記的作品。ボリウッドのファッションアイコン、ソーナム・カプールが正義感溢れる主人公を渾身で演じる。
『恐怖症』
恐怖症 [原題:PHOBIA]
監督:パワン・クリパラニ
出演:ラーディカー・アープテー、サティヤディープ・ミシュラ (2016/ ヒンディー語/ 112分)
家から出たい。だが出られない。広場恐怖症の恐怖体験を描く、サイコ・ホラー。
■あらすじ:アーティストのメーハクは、外出が困難な重度の広場恐怖症。見かねた友人が、新たに彼女を住まわせた家には恐ろしい秘密があった。メーハクに襲い掛かる数々の恐怖の出来事。だが彼女は家から外に出ることができない!
■見どころ:広場恐怖症の女性と、恐怖の家という組み合わせのサイコ・ホラー。ラジニカーント最新作『Kabali』で主人公の妻役を務めたラーディカー・アープテーが、恐怖におののくヒロイン役を演じる。
『ガッバル再び』
ガッバル再び
[原題:GABBAR IS BACK]
監督:クリッシュ
出演:アクシャイ・クマール、シュルティ・ハーサン
特別出演:カリーナー・カプール、チトランガダー・シン (2015/ ヒンディー語/ 127分)
不正は許さない!現代の義賊ガッバルの活躍を描く政治アクション・ムービー。
■あらすじ:マハーラーシュトラ州で汚職の噂がある役人10人が一斉に誘拐される怪事件が発生。犯行を名乗り出たのは、不正を一掃すると宣言する謎の男ガッバル。彼はいったい何者なのか? その狙いは、ある大物実業家へと向かう。
■見どころ:ヒットしたタミル映画「Ramanaa」(2002年、A.R.ムルガドス監督作品)のリメイク。頼りにならない国の法執行機関に代わり正義を遂行する「ビジランテ・ムービー」。南インド映画に多いこのジャンルを、ボリウッドで成功させた作品。
『プレーム兄貴、お城へ行く』
プレーム兄貴、お城へ行く
[原題:PREM RATAN DHAN PAYO]
監督:スーラジ・バルジャーティヤ
出演:サルマーン・カーン、ソーナム・カプール、ニール・ニティン・ムケーシュ、アヌパム・ケール (2015/ ヒンディー語/164分)
陰謀に倒れた王の代役に?庶民のヒーロー、サルマーン・カーンが二役で大活躍
■あらすじ:劇団員のプレームは、憧れの王女を一目見ようとピタンプル王国を訪れる。だが王国では、宮廷内の陰謀で王が意識不明の重体に陥っていた。王とうり二つであることがわかったプレームは、廷臣たちに頼まれ、王になりすまして王国の危機を救おうとするが・・・。
■見どころ:90年代の大ヒット作品『Hum Aapke Hain Kaun…! (私はあなたの誰?) 』のスーラジ・バルジャティヤ監督とサルマーン・カーンが久々に組んだ作品。豪華絢爛なダンスシーンなど古き良き時代のボリウッドを再現する作品になっている。2015年のボリウッド興業収入第2位。
『ハウスフル 3』
ハウスフル 3
[原題:HOUSEFULL 3]
出演:アクシャイ・クマール、リテーシュ・デーシュムク、アビシェーク・バッチャン、ジャクリーン・フェルナンデス、リサ・ヘイドン、ナルギス・ファクリー、ボーマン・イラーニー (2016/ヒンディー語/145分)
目標は恋人の父親!3組のカップルが繰り広げるコメディ・バトルロイヤル
■あらすじ:実業家のバトゥークは、ある事情から3人の娘の縁談をすべて断ってきた。だが娘たちには恋人がいた。彼らを娘に近づけまいとする父親と、なんとか父親に接近を図る娘の恋人3人との壮絶なバトルが始まる。
■見どころ:「満員」というタイトルどおり、大人数が繰り広げるドタバタが売りのシリーズ最新作。息もつかせぬギャグの連発とテンポの良さが魅力。『きっと、うまくいく』の学長役ボーマン・イラーニーが父親役で出演。
『ボンベイ・ベルベット』
ボンベイ・ベルベット
[原題:BOMBAY VELVET]
監督:アヌラーグ・カシュヤプ
出演:ランビール・カプール、アヌシュカー・シャルマー、ケイ・ケイ・メーノーン、カラン・ジョーハル、マニーシュ・チョウドゥリー (2015/ヒンディー語/150分)
光と影の大都会ボンベイ。その裏社会を生きた男の束の間の栄光と没落
■あらすじ:ムンバイがまだボンベイと呼ばれていた1960年代。しがないストリート・ボクサーのバイラージは、実業家のカイザードに見込まれて娯楽施設「ボンベイ・ベルベット」の支配人を任せられたのを機に、暗黒街の大物にのし上がろうとするが…。
■見どころ:ボンベイ(現ムンバイ)を舞台にしたギャング映画。個性豊かな登場人物を配しつつも、この作品の本当の主人公はボンベイの街。そう思わせるほど本作での1960年代ボンベイの風景、衣装の再現には力が入れられている。
他『ムフティヤー』を上映
2016年10月7日(金)~10月21日(金) Tokyo
2016年10月8日(土)~10月21日(金) Osaka
○料金:
1,800円均一