中国のアカデミー賞と称され、中国で最も権威ある映画賞の一つとされる「百花奨」の受賞式が2016年9月24日行われ、最優秀主演男優賞と同女優賞にはそれぞれ俳優ウィリアム・フォン(馮紹峰)と女優シュイ・チン(許晴)が受賞した。
中国映画界でもう一つの権威ある「金鶏奨」が映画専門家が選ぶ賞なのに対し、「百花奨」は一般社会が選ぶ賞として認知されており、より歴史の長い「百花奨」は1963年に当時の首相であった周恩来政権の時代に設立された。
文化大革命が施行された64年~79年の17年間中止となっていた同賞だが、80年に復活以降は05年を境に隔年開催となり、今年で第33回となる。
このたび最優秀主演男優賞に輝いたウィリアム・フォンは、ジャン=ジャック・アノー監督がメガホンを取った『神なるオオカミ』での演技が評価されての受賞、同じく女優賞を受賞したシュイ・チンはフォン・シャオガン(馮小剛)監督作品『老炮兒』での好演が受賞の決め手となった。
また、最優秀作品賞にはツァオ・バオピン(曹保平)監督の話題の映画『烈日灼心』が選ばれている。