現在、世界最大の映画市場である米国を数年内には超えて世界トップの映画市場になりえると予想されている中国の映画市場だが、最近ではハリウッド映画に出演する華人スターの役どころも従来の端役ではなく、ストーリーに関わる重要な役柄を任せられる機会も増えている。
急成長を続ける中国映画市場は、 今年に入ってすでに興収総額50億ドル(約5080億円)を突破する勢いで現在も記録を伸ばしている。
巨大化する中国市場を意識したハリウッド映画制作は年々顕著になっており、華人スターを起用する作品も増えている傾向だが、中国を代表する女優ファン・ビンビン(范冰冰)が14年に出演した『X-MEN:フューチャー&パスト』では、わずか1回だけのセリフだけなど、華人俳優の与えられてきた役割はこれまで小さかった。
しかし、今年公開された『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』に出演したアンジェラベイビー(楊穎)が劇中、重要なパイロット役を務めたり、人気アーティストのジェイ・チョウ(周杰倫)が出演した『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』は企画段階から華人スターの起用を決めていたと伝えられているように、ハリウッド映画における華人スターたちのウェイトが、巨大な中国映画市場を狙うハリウッド映画にとっても大きな存在感に変わってきたようだ。
急成長を遂げる中国映画市場において、ハリウッド映画における華人スターたちの活躍が今後益々加速化していく可能性は高いであろう。