スペインに生まれたサルバドール・ダリ(1904~89)は、シュルレアリスム(超現実主義)を代表する芸術家の1人で、その独創的で、斬新な作風で知られています。
「やわらかい時計」に代表される独特なモチーフが目に浮かびます。
ダリは、油彩や、版画、本の挿絵、などの絵画作品にとどまらず、彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、映画、文筆など、多方面で才能を発揮し、シュルレアリスムを超えて、彼独自の「ダリワールド」を展開しました。
今回、京都文化博物館において、ダリの円熟期から晩年までの個性あふれる200点以上の版画作品が、紹介されています。
油彩や彫刻、映画などが、華やかなスポットを当てられてきましたが、今回は、その陰に隠れた、版画作品に焦点を当てています。
20世紀最大の奇才といわれるダリを、版画の世界でも是非、ご鑑賞ください。
今回の展覧会で、ダリの版画の多くは、挿絵となっていて、ダンテの長編叙事詩『神曲』の100歌それぞれに対応した挿絵作品の連作が、描かれています。
暗黒のイメージの地獄ですが、ダンテの思い描く地獄は、ダリによって、地中海の光輝く太陽のもと、神秘的に描かれています。
『神曲』の世界と融合したダリ独特のモチーフが、瑞々しい水彩画をもとにした版画になっています。
『シュルレアリスムの思い出』は、12点の連作で、青年期のダリ自らのモチーフを、再解釈しているようです。
ピエール・レスタニーによると、「(この版画集は)ダリの視覚的世界の完全な目録ではなく、むしろ彼の心の風景の選択的なパノラマなのである。」と、述べられています。
ダリの気持ちは、いろいろな象徴的モチーフによって、表現されているのでしょう。
ダリは、多方面で活躍しましたが、版画に対する、造詣は深く、生涯1500点以上もの作品を残しています。
絵画作品から継承された、「やわらかい時計」や、「変形した肉体」など、ダリ特有のイメージが、版画においても見られます。
また、文学作品の挿絵では、ダリがどのようにテキストを読み取り、表現したのかが、興味深いところです。
ダリが作品に込めた、メッセージを読み解きましょう。
是非、京都文化博物館で、「ダリ版画展-もう一つの顔-」をご堪能ください。
展覧会概要
期間:2016年7月9日~9月4日 10:00~18:00、金曜/~19:30(入室はいずれも閉室の30分前まで)
※休館日は毎週月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
開催場所:京都市 京都文化博物館
交通アクセス:地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」5番出口から三条通りを東へ徒歩3分
主催:京都府、京都文化博物館、MBS、京都新聞
料金:一般1200円、大高生900円、中小生500円
問合せ先:京都文化博物館 075-222-0888
「ダリ版画展-もうひとつの顔-」@京都 cinefilチケットプレゼント
下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「ダリ版画展-もうひとつの顔-」チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いしております。
☆応募先メールアドレス info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2017年8月21日 24:00 日曜日
記載内容
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2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
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当選無効となります。
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