ベルリン国際映画祭受賞作『長江図』をジャパン・プレミア、 長編部門では過去最多88の国・地域からエントリー、 厳選したノミネート12作品を上映など、今年も盛りだくさん!
世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として 2004 年にスタートした「SKIP シティ国際Dシネマ映画祭」は、これまで、カンヌ国際映画祭で 3 冠に輝いたトルコの巨匠ヌ リ・ビルゲ・ジェイラン監督を日本でいち早く紹介し、さらに日本人監督においても、白石和彌監督(最新作『日本で一番悪い奴ら』)、中野量太監督(最新作『湯を沸かす ほどの熱い愛』)など期待の新鋭監督が多数、本映画祭をきっかけに羽ばたいていきました。
そして来る 7月16 日(土)~24 日(日)の 9 日間、本映画祭は 13 回目の開催を迎えます。
オープニング作品は、若手監督を抜擢して映画祭が製作!
熊谷まどか監督が初長編映画に挑み、つみき みほ、田島令子主演で描く人間賛歌 『話す犬を、放す』をワールド・プレミア上映!
今年のオープニング作品は、熊谷まどか監督の初長編作品『話す犬を、放す』を上映。
昨年に続き映画祭が主体となり製作しました。女優としてのキャリアに行き詰まる娘と、認知症を発症し、かつての飼い犬の幻視に悩む母、それぞれの葛藤を通して、あったかもしれない「もう一つの人生」を思い描いたことのある全ての人に贈る人間賛歌です。主演のつみきみほさん、田島令子さんらがオープニング・セレモニー に登壇し開催初日を彩ります。
記者発表では、熊谷まどか監督、主演のつみきみほ さん、田島令子さんが登壇し、作品への意気込みを語りました。
【熊谷まどか監督コメント】 この作品は、「レビー小体型認知症を扱っているが、自分ではクスッと笑えるコメディだと思ってい る。心を込めて作った作品で、今仕上げの最中だが、手応えを感じてるいのでぜひ期待して欲し い。
【つみき みほ コメント】 台本を読んだときから魅力的な母親だと思っていたら、現場でお会いした田島さんも本当に魅力 的な方で、楽しく演じさせていただいた。上映を楽しみにして欲しい。
【田島 令子 コメント】 レビー小体型認知症を発症した母親を演じるというのは難しいかなと思っていたが、熊谷監督、つみきみほさんととても楽しく撮影することができ た。映画祭でのお披露目を楽しみにしている。
『話す犬を、放す』 監督:熊谷まどか
出演:つみきみほ、田島令子/眞島秀和、木乃江祐希 (2016 年/日本)
母の幻視に隠された想いとは?「もう一つの人生」を思い描いたことのある全ての人に、ユーモアと涙で寄り添う人間賛歌。
売れない女優レイコのもとに、ある日、昔の仲間で人気俳優の三田から映画出演の話が舞い込む。しかし、母・ユキエがレビー小体型認知症を 発症し、かつての飼い犬・チロの幻視に悩むようになってしまう。女優としてのキャリアと、母との生活を両立させようとするレイコだが...。
本年の第66回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)受賞の『長江図』を含む 中国映画2作品を特別招待作品としてジャパン・プレミア上映!
本年の新たな企画のひとつ、「特別招待作品」では、今年のベルリン国際映画祭で撮影監督の李屏賓(リー・ピンビン)が銀熊賞 (芸術貢献賞)を受賞した、悠久の長江を舞台に綴られる夢幻的なラブ・ストーリー『長江図』と、中国・ドイツ合作のラブ・コメディ、 『I PHONE YOU』を<ジャパン・プレミア>として上映します。
いずれも、早ければ来年には北米を追い越し世界最大の映画市場になると予測される中国で、インディペンデント映画のプロデューサーとして海外との合作にも注力しているワン・ユー氏が手がけた 2 作品であり、ワン氏は本年の長編部門国際審査員も務めます。
7 月 21 日(木)の『I PHONE YOU』上映後には、本作のタン・ダン監督、7 月 23 日(土)の『長江図』上映後には、ワン氏に よる Q&A を開催予定。作品の背景だけでなく、沸騰する中国映画市場の動向についても伺える貴重な機会となります。
『長江図』
2016/中国/116分
監督:ヤン・チャオ *長江で貨物船の船長をしている男を主人公 に、幻想的な映像で描く愛の叙事詩
2016年/中国/116分
本年度ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞。
悠久の長江を映像美で魅せる恋愛映画。
古い貨物船の船長ガオ・チュンは、船内の古びた缶から「長江図」と書かれた詩集を見つける。それに導かれるように船は長江を上流へと進み、道中、上海で見かけた女性と再会するなど、奇妙なことが続く。極寒の長江の風景と相まった幻想的 で美しい叙事詩。
長江図/Crosscurrent
©Ray International (Beijing) LTD.
監督:ヤン・チャオ
出演:チン・ハオ、シン・ジーレイ
<解説>
本年度の第66回ベルリン国際映画祭において、中国作品として唯一コンペティション部門にノミネートされ、ホウ・シャオシェン監督作品や、『空気人形』(09)、『ノルウェイの森』(10)のカメラマンとして知られるリー・ピンビンが銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した本作。撮影は長江の沿岸で2か月にわたって行われ、上海から南京、三峡ダムを通り上流へと至る中で移り変わってゆく長江の雄大な景色を、幻想的な美しさでとらえた映像は必見。北京電影学院で学んだヤン・チャオ監督は、卒業制作として監督した『Run Away』(01)がカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門で受賞。初長編作品『Passages』でもカンヌ国際映画祭でカメラドールスペシャルメンションを受賞している。主演のチン・ハオは『スプリング・フィーバー』(09)、『二重生活』(12)などロウ・イエ監督作品の常連俳優。日中合作映画『東京に来たばかり』(12)では倍賞千恵子と共演している。
『I PHONE YOU』
ワン・ユー氏 2011/中国・ドイツ/90分
監督:タン・ダン (映画プロデューサー) *ポップでキッチュな映像も楽しい、iPhone が 中国とベルリンをつなぐラブ・コメディ
2011年/中国、ドイツ/90分
中国とドイツをiPhoneで結ぶ男女3人の恋物語の行方は如何に?
重慶の花屋で働くリンは、ベルリンから来た中国人ビジネスマンと恋に落ちる。しかし彼はiPhoneを彼女に贈り、帰国してしまう。その後、iPhoneで連絡を取り合うなか、彼女は思いにまかせベルリンへ。だが、空港に迎えに来たのは彼の運転手だった。
I PHONE YOU/I Phone You
©Ray International (Beijing) LTD.
監督:タン・ダン
出演:ジャン・イーエン、フロリアン・ルーカス
<解説>
中国、ドイツ合作による本作は、中国の地方都市で暮らす女性が、ひょんなことから知り合った中国人ビジネスマンを追ってベルリンへとわたり、迎えに来た彼の運転手をしているドイツ人男性と過ごす中で巻き起こる恋愛模様を、ポップな映像も楽しいコメディタッチで描いている。『レイン・オブ・アサシン』(10)、『ドラゴン・フォー』シリーズ(13,14)などに出演しているジャン・イーエンと、『グッバイ、レーニン!』(03)、『アイガー北壁』(10)などのフロリアン・ルーカスが共演。タン・ダン監督はドイツで最も古い歴史をもつバーベルスベルク映画・テレビ大学などで学び、これまでに本作を含む4本の劇映画を監督しているほか、多くのドキュメンタリー作品も手がけている。
長編部門では、初ノミネート3か国を含む、世界中の新鋭による注目作品12本を上映! LA映画祭受賞作品『アウト・オブ・マイ・ハンド』、ヴェネチア国際映画祭受賞作品『タンナ』 のジャパン・プレミアをはじめ、国内外の注目作を上映!
長編部門(国際コンペティション)では、LA 映画祭で「US フィクション賞」を受賞し、日本人監督として初めてアメリカのインディ ペンデント・スピリット賞でジョン・カサヴェテス賞にノミネートされた、福永壮志監督の『アウト・オブ・マイ・ハンド』や、南太平洋 バヌアツで史上初めて全編にわたり撮影され、昨年のヴェネチア国際映画祭、批評家週間コンペティションで最優秀賞にあた る観客賞を受賞した悲劇のラブ・ストーリー『タンナ』(バヌアツ映画は本映画祭初エントリーおよびノミネート)、ほかにも 13 回 目にして初ノミネート国となった、インドの『ニュー・クラスメイト』、キルギスの『アンダー・ヘヴン』など、海外では既に大きな話題 を呼んでいる作品のジャパン・プレミア上映をはじめ充実のラインナップとなりました。
アウト・オブ・マイ・ハンド/Out of My Hand
自由を意味する国から“自由の国”へ。
在米日本人監督が描く、人生との闘い。
リベリアのゴムプランテーションで働いていたシスコは、より良い生活を求めて、家族を残し単身N.Y.へと渡る。タクシードライバーとして働き始め、未来が切り開けたかのように思えたシスコだったが…。
監督:福永 壮志
出演:ビショップ・ブレイ、ゼノビア・テイラー、デューク・マーフィー・デニス、ロドニー・ロジャース・ベックレー、ディヴィッド・ロバーツ、シェリー・モラド
見栄を張る/Eriko, Pretended
2016/日本/93 分
人間誰しも、どこかで見栄を張って生きている。
それは、死ぬときも。
絵梨子は疎遠だった姉の訃報を聞き、地元へ戻って来る。葬儀の後、絵梨子は姉が女手一つで育てていた息子・和馬を引き取る決意をする。そして姉の仕事は、葬儀で涙を誘う“泣き屋”だったことを知る。
監督:藤村 明世
出演:久保陽香、岡田篤哉、似鳥美貴、辰寿広美、真弓、齋藤雅弘、時光陸
アンダー・ヘヴン/Under Heaven
中央アジアの荒涼とした大地を舞台に描く、
キルギス版「カインとアベル」。
反抗的なケリムと良心的なアマンの二人の兄弟は、石工の仕事をしながら母と暮らしている。父親はケリムの借金のため、出稼ぎに出ていた。二人が一人の少女サルタナに恋をしたことから、悲劇が起こる。
監督:ダルミラ・チレプベルゲノワ
出演:アンワル・オスモナリエフ、ヌルジギト・カナエフ、タアライカン・アバゾワ、ムナラ・ドオロンベコワ、ジャマル・セィダクマトワ、アサン・アマノフ
幸せを追いかけて/Women in Oversized Men’s Shirts
<2015年/ノルウェー/106分>
女3人、それぞれの理想と現実を描く
アンサンブル・コメディ。
お固い女子大生のシグリは年上の作家と出会い恋に落ちる。一方、売り出し中のアーティスト、トリーネは妊娠中にも関わらず仕事を探すことに。倉庫で働く元作家のアグネスは養子に出した息子との再会を願っていた。
監督:イングヴィル・スヴェー・フリッケ
出演:インガ・イブスドッテル・リッレオース、ヘンリエッテ・ステーンストルップ、アンネ・クリグスヴォル、ハルヴァルド・ホルメン、イーヴァル・ガフセット、レナーテ・ラインスヴェ、アンドレアス・カッペレン、イングリ・ボルソー・バルダル
ニュー・クラスメイト/The New Classmate
<2015年/インド/96分>
未来への希望を捨ててはいけない。
身分も学歴も超える、母の愛。
メイドで生計を立てるチャンダは、劣等生の娘アプーが気がかり。ある日、アプーが学校を辞め自分もメイドになると言い出しショックを受ける。チャンダは娘と同じクラスに入学し、勉強で対決することを決める。
監督:アシュヴィニー・アイヤル・ティワーリー
出演:スワラー・バースカル、リヤー・シュクラー、ラトナー・パータク・シャー、パンカジ・トリパティ
タンナ/Tanna
2015/オーストラリア、バヌアツ/104 分
南太平洋バヌアツで起こった悲しい物語。
実話をもとに描かれる、秘境の恋。
タンナ島で暮らす少女ワワは、族長の孫ダインと恋に落ちる。しかし部族間の争いが激しくなり、和平協定として別の部族の男と婚約させられてしまう。部族のしきたりと愛情の狭間に立たされた二人は…。
監督:ベントレー・ディーン、マーティン・バトラー
出演:ムンガウ・ダイン、マリエ・ワワ、マルセリン・ロフィト、チーフ・チャーリー・カーラ、アルビ・ナンジャ、リンガイ・コイワ、ダドワ・ムンガウ、リネッテ・ヨワイン、カパン・クック、チーフ・ムンガウ・ヨーカイ、チーフ・ミクム・タイナコウ
アヒルからの贈り物/Birds of Passage
アヒルを守れ!
少女とアヒルのヒナの家族愛を描く、感動冒険ドラマ。
車いすで生活をするマルゴー。親友のキャシーと遊んでいると、キャシーがもらったアヒルの卵が孵るところに居合わせた。マルゴーはヒナに母親と認識され、戸惑いながらも飼うことにする。しかし、両親に猛反対され…。
監督:オリヴィエ・ランジェ
出演:クラリス・デュロスキ、レア・ワルニ、アラン・エロワ、ミリエム・アケディウー、アンジェロ・デッロ・スペダーレ、
ジャンヌ・ダンドワ、ルノー・リュッテン、カミーユ・ヴォグレール
いたくても いたくても/Hurt
<2015年/日本/98分>
男と女とプロレスと。
痛くても、その痛みを信じて生きていく。
通販会社の映像制作部で働く星野は、社長が突如始めたプロレス同好会に先輩とともに引きずり込まれる。星野から何かを見出した社長は、社運をかけプロレスと商品紹介を融合させた新番組を始める。
監督:堀江 貴大
出演:嶺豪一、澁谷麻美、吉家翔琉、坂田聡、大沼百合子、芹澤興人、礒部泰宏、岩井堂聖子
園田という種目/Sonoda
真剣でちょっぴり可笑しい人たちの会話劇。
そこから見えてくるものは?
園田が釈放された。大学時代の仲間たちは「園田を元気づけてやろう的な」会を開き、コールセンターの同僚たちは何も知らずに園田フィーバーに沸き立つ。仲間、同僚たちの、園田への思いは果たして…。
監督:太田 真博
出演:松下倖子、社城貴司、白石直也、安部康二郎、野々山椿、溝口明日美、ヒザイミズキ、辰寿広美
暗黒街/Suburra
<2015年/イタリア、フランス/130分>
金と欲望が渦巻く裏社会。
男たちの思惑が交錯するバイオレンスムービー。
ローマ郊外の港町をラスベガスのようにしようと企む悪徳政治家フィリッポ。しかし、ある殺人事件をきっかけに、開発計画は政界や犯罪組織の対立を巻き込んだ莫大な利権を巡る抗争へと発展していく。
監督:ステファノ・ソッリマ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィアーノ、エリオ・ジェルマーノ、クラウディオ・アメンドラ、グレタ・スカラーノ、アレッサンドロ・ボルギ、ジュリア・エレットラ・ゴリエッティ
ファミリー・ジャンブル/My Family Jumble
<2016年/イタリア/90分>
両親が揃っているのは不幸せ!?
温かな感動を呼ぶ、パパ、ママ離婚大作戦!
両親と弟と、幸せな家庭で育った11歳のマルティーノ。中学校に進学するが、クラスメイトは皆両親が離婚していた。親に甘やかされている彼らを羨ましく思ったマルティーノは、両親の仲を引き裂こうとする。
監督:マックス・ナルダリ
出演:ガブリエーレ・カプリオ、マルコ・コッチ、ビアンカ・ナッピ、エリザベッタ・ペッリーニ、エレオノラ・ジョルジ、ニンニ・ブルスケッタ、ロベルト・カッルッバ
朝日が昇るまで/Walking Distance
<2015年/メキシコ/104分>
きっかけは中古のデジカメ。
心優しいおデブちゃんを取り巻く友情。
肥満のため、狭い部屋で引きこもるように暮らすフェデ。妹の夫ラモンが持ってきた写真を見て、家にあった古いフィルムを思い出し、カメラ屋に向かう。そこで出会った少年パウロと、奇妙な友情が芽生えていく。
監督:アレハンドロ・グスマン・アルバレス
出演:ルカ・オルテガ、マウリシオ・イサク、ホエル・フィゲロア、マルタ・クラウディア・モレノ
高杉真宙、高岡奏輔、津田寛治、志賀廣太郎、柳英里紗、金子さやか、青木珠菜... 多彩な出演者にも注目!
若手監督たちがしのぎを削る短編部門は全12作品を上映!
短編部門(国内コンペティション)では、注目の若手俳優、高杉真宙主演の恋愛ドラマ『想影』や、高岡奏輔主演で映画業界の 闇を描く『FIVE PERCENT MAN』、TV「ワイドナショー」で女子高生コメンテーターとして話題を呼んだ青木珠菜主演の青春 ドラマ『夕暮れの催眠教室』など、若手から実力派まで揃った出演陣も見どころの、若手監督たちの野心作がノミネートしました。
『パン屋の息子』 2015/日本/22 分 監督:日原進太郎 出演:志賀廣太郎、鷲尾真知子
『想影』 2016/日本/30 分 監督:加藤慶吾 出演:高杉真宙、松原菜野花
■アニメーション部門 12作品
『キッチンの神様』 2015/日本/28 分 監督:中根克 出演:金子さやか、鈴木花音、上垣保朗
『FIVE PERCENT MAN』 2016/日本/25 分 監督:田中雄之 出演:高岡奏輔、肘井美佳、岩瀬亮
『夕暮れの催眠教室』 2016/日本/25 分 監督:井上博貴 出演:青木珠菜、長谷川ニイナ、草野康太
『ピンパン』 2016/日本/15 分 監督:田中羊一 出演:柳英里紗、彭羽、松川のりすけ
そのほか、アニメーション部門は国内のアニメーション作家の力作12作品がノミネート! さらに昨年の大ヒットアニメ2作品、『海街diary』のバリアフリー上映など盛りだくさん!
*水江未来、小野ハナなど海外でも高く評価されるクリエイターの作品や、Youtube で話題とな ったフル CG アニメ『東京コスモ』、マンガ家としても活躍するクリハラタカシの『Happy Bogeys Episode 11-13』など、ジャパニーズ・アニメーションの未来を担う作家たちの作品をコンペティシ ョン上映!
■シネマ歌舞伎『春興鏡獅子』
*故・中村勘三郎が生涯にわたって演じ続けた歌舞伎の真髄をスクリーンで上映!
■長編アニメーション上映 『バケモノの子』、『心が叫びたがってるんだ。』
*期間中の 7 月 22 日(金)を「アニメ DAY」と題し、昨年の大ヒットアニメ 2 作品を上映!
■バリアフリー上映『海街 diary』
*第 39 回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作を、日本語字幕、音声ガイド付きで上映!
■(関連企画) カメラクレヨン
*開催地、川口市で活動する「川口子ども映画クラブ」の子どもたちが制作した映画を上映します。
■(関連企画) コバトンTHEムービー *若手クリエイターが制作した、埼玉の魅力発信短編映画を上映します。
■(関連企画) ママ・シアター 『ベニシアさんの四季の庭』
*赤ちゃん連れの方でも気軽に映画を楽しめる、ベビーカーのまま入場可能な上映会を開催! NHK「猫のしっぽカエルの手京都大原ベニシアの手づくり暮らし」で大きな反響を呼んだ、 ベニシア・スタンリー・スミスさんの目にも心にも優しいドキュメンタリーを上映します。
主催者、長編・短編・アニメーション部門各審査委員長コメント
○上田 清司 (実行委員会会長/埼玉県知事)
本映画祭は次代を担う新たな才能の発掘を目的の一つとしているが、まさにこれから期待の映像クリエイターの力作が揃った。また、オープニン グ作品は昨年に引き続き実行委員会が制作を支援し、本映画祭出身の熊谷まどか監督による『放す犬を、放す』を上映する。今年も暑い7月 の開催になるが、映像制作に取り組む、若手クリエイターたちのさらに熱い気持ちを、作品から感じ取っていただきたい。
○奥ノ木 信夫 (実行委員会副会長/川口市長)
オープニング作品『話す犬を、放す』には川口市もロケ地として登場するので非常に楽しみにしている。本映画祭は年々入場者が増えているが、 今年はさらに沢山の方に来ていただけるよう、盆踊りや地元有名レストランの出店、野外映画上映の時に、PTA による出店を行うなど、市民をあ げて映画祭を応援していきたい。
○八木 信忠 (映画祭総合プロデューサー)
SKIP シティは、映像産業を発展させていく場所であり、本映画祭は、そのために必要な人材を育てていくという目的で開催されている点が、ほか の映画祭と異なる、本映画祭の特徴と言える。次代を担う若手監督を輩出するため、オープニング作品の制作のほか、日々努力を重ねている ので、そのことも含めぜひご覧になっていただきたい。
○岡田 裕 (長編部門国際審査委員長/アルゴ・ピクチャーズ株式会社代表、映画プロデューサー)
映画は監督一人で作るものではなく、大勢の人が関わる総合芸術である。そのため、映画には作られた時代の“匂い”が非常に色濃く映しだされ る。長編部門の審査委員長として、責任を感じるとともに作品を観ることを今からとても楽しみにしている。
○桝井 省志 (短編部門審査委員長/株式会社アルタミラピクチャーズ代表取締役、映画プロデューサー)
短編映画には、商業作品では難しい、「今、表現しなければいけないテーマ」が率直に描かれている。D シネマ映画祭は、現代の日本映画を知 るうえで非常に重要な映画祭であると思っている。
○氷川 竜介 (アニメーション部門審査委員長/アニメ・特撮研究家、明治大学大学院客員教授)
映画祭で上映されるアニメーションは、商業的なアニメーションとは違い、映像の根幹に関わるような表現が浮かび上がってくる作品が多い。若 手の作家にチャンスを与える映画祭の審査を務めることができて、光栄に思っている。
○土川 勉 (映画祭ディレクター)
本年からこの映画祭のディレクターを務めさせていただく。これまでこの映画祭に関わった諸先輩が築いてきた伝統を受け継ぎながら、より一層、 皆さまに楽しんで頂ける映画祭にしていきたいと思っている。