バレエの殿堂“パリ・オペラ座”の芸術監督に、史上最年少で就任した天才振付師バンジャマン・ミルピエ。
異端とも言える伝統に対する挑戦を追いかけたパリ・オペラ座公認の異色のドキュメンタリー作品。
バックステージをとりあげ圧巻の映像美で描き出す珠玉の作品となっている『RESET』が日本語タイトル『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』として、12月Bunkamuraル・シネマ他にて全国公開されることとなった。
映画『ブラック・スワン』の振付師としても有名だが、女優ナタリー・ポートマンの夫としても知られる稀代のダンサー、バンジャマン・ミルピエ。
20年近く芸術監督を務めてきたブリジット・ルフェーヴルの退任後、ニコラ・ル・リッシュ、マニュエル・ルグリら錚々たる有力な候補を押しのけて、史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に大抜擢。
350年以上の歴史と伝統を誇る名門劇場の中で、次々と革新をもたらしていく――。
しかし、就任後わずか1年半ほどでパリ・オペラ座の芸術監督を辞任することとなる。
果たして何があったのか?
どうしてパリ・オペラ座はミルピエを起用したのか?
彼はパリ・オペラ座に何をもたらしたのか?
伝統に対する挑戦か異端か、それとも・・・。
伝統と革新が激しくぶつかるとき、歴史に新たなページが刻まれる――。
映画では、ミルピエの芸術監督として初仕事となった、歴史と伝統に対峙しながら挑む演目『Clear, Loud, Bright, Forward』のバックヤードを追いかけ、完成までの道程を、見事にスタイリッシュに、そして圧巻の映像美で描く。
ルー・リードやビョークの作品に参加したピアニストのニコ・マーリーが音楽を手掛け、アヴァンギャルドな気鋭ファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルぺンが衣装を手がけ、レオノール・ボーラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、総勢24名の次世代のバレエスターたちが出演していることも注目。
単なる、バレエ・ドキュメンタリー映画という枠を超えた、一人の天才振付師の真摯な伝統に対する挑戦を描ききっている。
『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』
2016年12月、Bunkamuraル・シネマ他にて公開
監督: ティエリー・デメジエール / アルバン・トゥルレー
音楽: ニコ・マーリー
衣装: イリス・ファン・ヘルペン
出演: バンジャマン・ミルピエ / レオノール・ボーラック / ユーゴ・マルシャン / ジェルマン・ルーヴェ / アクセル・イーボ ほか
配給: トランスフォーマー