2012年アテネ・フランセ文化センターにて行われ好評を博し、
書籍「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」の元となった、
映画監督塩田明彦の連続講義「映画表現論―演技と演出」の第2弾を行うこととなりました。
今回は「スピルバーグに至る、あみだくじ的映画史」と題し、アメリカ映画を中心にあみだくじ的に映画を紐解きます。
各所で大絶賛!「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」(イーストプレス刊)の
元となった塩田明彦(映画監督/『抱きしめたい-真実の物語-』『害虫』)連続講義第2弾!
今回はアメリカ映画を中心にあみだくじ的に映画を紐解く!
【集中講座】映画表現論「スピルバーグに至る、あみだくじ的映画史」
2016/7/4(月)開講!
講師:塩田明彦(映画監督『抱きしめたい-真実の物語-』『害虫』『黄泉がえり』)
【massage】
J・フォード『騎兵隊』(59)の中盤、出征する少年に母親がしがみつき、叫ぶ。
「この子の父も叔父も兄も戦死して、あたしに残されているのはこの子だけなんです!」。
すべてはここから始まる。
映画から映画へ、場面から場面へあみだくじ式に旅した果てに浮かび上がるのは
古典ハリウッドの叡智(えいち)か、現代アメリカ映画の想像力の核心か。答えは旅の向こう側にある。
スケジュール:2016/7/4(月)、7/11(月)、7/13(水)、7/20(水)、7/25(月)、8/1(月)、8/8(月)〔全7 回〕
受講料:全7回/18,000円(税込)
※1回ずつの受講も可能です。(1回/3,500円/当日のみの受付)
※全回受講者で定員になった場合は1回ずつの受講は出来ません。
=========================
【カリキュラム】
7月4日(月)19:00~
■第1回
J・フォード『騎兵隊』とスピルバーグ『プライベート・ライアン』は、なぜこんなにも似ていて、違うのか? その相似と差異の彼方にみえてくるの はどんな世界なのか?
7月11日(月)19:00~
■第2回:ダグラス・サーク『心のともしび』は、どうしてこんなにもリアルな狂気の気配を漂わせるのか?
7月13日(水)19:00~
■第3回:S・レオーネの西部劇は語る。「生き延びたければ耳を澄ませ」と。そのとき西部ではいかなる音の歴史が生きられていたのか?
7月20日(水)19:00~
■第4回:ジョージ・A・ロメロは「痛覚」を持たぬゾンビを通して、いかに「痛み」を描き出したのか?
7月25日(月)19:00~
■第5回:P・バーホーベン『ロボコップ』は、J・キャメロンの『ターミネーター』に負けるが勝ち、だったのか?
8月1日(月)19:00~
■第6回:スピルバーグの映画においてはなぜ政治も歴史も倫理も“この肉体”の処遇の問題として立ち現れるのか?
8月8日(月)19:00~
■第7回:スピルバーグにとって“女性“とは何か? その“肉体”とはいったいなんであるのか?
※講師のご都合により、日程が変更になる可能性があります。
塩田明彦監督の名著『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』
<書籍情報>
スクリーンに映し出される俳優の具体的な動きや表情、セリフ回しなどから”演出”の効果や意図を読み取ってゆく、ありそうでなかった映画論。さす が実制作者の視点は違う!また、得てしてこういう優れた評論は表現や文章が難しくなりがちなんですが、これは元が講義なこともあって、とても分か りやすい。ムチャクチャ面白いし、今後いろんな映画の見方が変わってくること間違いなし。
宇多丸氏――「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」推薦図書
眼前の薄膜がはがれるように映画の見方が変わる。ー朝日新聞 書評
映画に関わる全ての人にとって必読の名著であると断言しよう。ー吉田広明氏(映画評論家)「キネマ旬報」書評