黒沢清監督が、初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』
黒沢監督が描き出すのは、世界最古の写真撮影方法である「ダゲレオタ イプ」が引き寄せる愛と死。クラシカルで端正な、これまでにないホラー・ラブロマ ンスです。
主役のジャンを演じるのは、数々の名匠の作品への出演が続くタハール・ ラヒム。ジャンが想いを寄せるマリー役に『女っ気なし』のコンスタンス・ルソー、マリーの父であり、ダゲレオタイプの写真家をダル デンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。そして、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックが脇を固めます。
初めてフランスで映画を撮りました。日本と何か大きく違うことがあるんじゃないかと最初は心配しましたが、杞憂でした。
映画はやはり世界共通言語のようです。 ――黒沢 清
ブルーのドレスを着て遠くを見つめる、不思議な存在感を放つマリー役のコンスタンス・ルソーが印象的なビジュアル。彼女を支える、ダゲレオタイプでの撮影に用いる拘束器具が異様な雰囲気を醸し出しています。そして、外国人キャストを起用しオールフランスロケを慣行した、黒沢清監督の真骨頂の一端が垣間見える特報。
タイトルにもなっている「ダゲレオタイ プ」の説明と、そこから生まれる愛と死の不穏な匂いを予感させます。
【ストーリー】
職を探していたジャンは、ひょんなことから、ダゲレオタイプの写真を撮り続けている写真家ステファンの弟子として働き始めることになる。
ステファンの家では、娘のマリーが長時間にわたり拘束器具に固定されていて、写真の被写体としての役目を果たしている。ステファンの妻ドゥニーズも、 彼のダゲレオタイプ写真の被写体となっていたが、昔、屋敷内で首を吊って自殺してしまっていた。
ドゥニーズの亡霊におびえるステファン。マリーに惹かれ始めたジャンは、マリーがドゥニーズの二の舞にならないように、彼女を屋敷の外に連れ出そうとするが...
出演:タハール・ラヒム、コンスタンス・ルソー、オリヴィエ・グルメ、マチュー・アマルリック
監督・脚本:黒沢清
撮影:アレクシス・カヴィルシヌ
音楽:グレゴワール・エッツェル
フランス=ベルギー=日本合作/原題:La Femme de la Plaque Argentique
製作:FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS –
LFDLPA Japan Film Partners(ビターズ・エンド、バップ、WOWOW) - ARTE France Cinéma
配給:ビターズ・エンド
(C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS – LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinéma