映画『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』
イングリッド・バーグマン生誕100周年記念ドキュメンタリー作品。
オスカーを3度獲得した世界最高の女優の素顔。「聖女」から「悪女」、そして「伝説」へ――
アルフレッド・ヒッチコック監督の『白い恐怖』やロベルト・ロッセリーニ監督の『イタリア旅行』、イングマール・ベルイマン監督の『秋のソナタ』など数多くの名作に出演したスウェーデン出身の大女優イングリッド・バーグマンのドキュメンタリー映画。
本作は2015年の生誕100周年を記念し、娘で女優のイザベラ・ロッセリーニが制作を依頼したことから実現。
イザベラを含む4人の実子の協力のもと、膨大なホームムービーや日記、手紙、新たな取材などを取り入れて完成、
同年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、喝采を浴びた。
ラブ・ストーリーの名作『カサブランカ』でハンフリー・ボガートと共演したことでも知られるイングリッド・バーグマンは、アカデミー賞に7度ノミネートされた中で、3度の受賞歴を持つ大女優だが、幼い子供がありながら夫以外の男性と恋に落ち妊娠した“事件”は、保守的な時代だった1950年にあって一大スキャンダルとなり、非難を浴びた。
それでもイングリッドは、毅然と愛に生き、演じることを愛し、生涯現役を貫いた。
プライべートでは不倫騒動や3度の結婚など、多くのスキャンダルとともに波乱万丈の人生だったという。
なお公開直後の8月29日はイングリッドの誕生日であり命日となる。
本編には、ロベルト・ロッセリーニを父に持ち、イングリッド・バーグマンを母に持つ女優イザベラ・ロッセリーニや、『秋のソナタ』でイングリッド・バーグマンと共演し、イングマール・ベルイマンのパートナーだったリブ・ウルマン、『エイリアン』で知られるシガニー・ウィーバーなど彼女の人生の関わりのある人物が次々と登場する。
解禁された予告編でも、自身が撮影した貴重なホームムービーや日記、手紙など今までに見られらかった貴重な資料が明らかに---。
本作のナレーションは『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたスウェーデン出身の女優アリシア・ヴィキャンデルが担当し、音楽は、ピーター・グリーナウェイ監督の『英国式庭園殺人事件』や、パトリス・ルコント監督の『仕立て屋の恋』ジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』などのマイケル・ナイマンが担当している。
『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』
監督:スティーグ・ビョークマン
プロデューサー:スティナ・ガーデル
撮影:マリン・コルケアサーロ
ナレーション:アリシア・ヴィキャンデル
音楽:マイケル・ナイマン
出演:イザベラ・ロッセリーニ、イングリッド・ロッセリーニ、ロベルト・ロッセリーニ、ピア・リンドストローム、フィオレラ・マリアーニ、 リブ・ウルマン、シガニー・ウィーバー、ジャニーン・ベシンガー
原題:Ingrid Bergman ー In Her Own Words
英語、イタリア語、フランス語、スウェーデン語/114 分/スウェーデン/2015/カラー、モノクロ
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配給:東北新社