6月3日、20世紀最高のボクサーで、伝説となった元世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが他界したニュースは世界中を震撼させたが、このたび台湾映画界の巨匠アン・リー(李安)監督がそのモハメド・アリを主人公に13年に制作を発表し、長い間企画が中断していた3Dでのボクシング映画『拳魂』(中国タイトル/仮)の制作を再開することを発表した。
映画『拳魂』は1975年にフィリピンで行われたモハメド・アリと、彼の宿命のライバルであるジョー・フレージャーのタイトルマッチ15回戦に迫る作品で、これまで技術面や資金的の問題から制作が進んでいなかった。
それが18年の公開を目指し、今年10月からクランクインとなる運びになりそうだ。
アン・リー監督と言えば、米アカデミー賞で2度の監督賞を受賞している世界が認めるアジアの巨匠であり、そのアン・リー監督が、伝説のボクサーの中でも語りつがれている歴史的な一戦を描く作品だけに世界中に大きな注目となりそうだ。
アカデミー賞監督賞に輝いたこの2本
ブロークバック・マウンテン
2005年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞受賞。ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の4部門を受賞。
2006年のアカデミー賞においては、作品賞を含む同年作品中最多の8部門にノミネートされ、監督賞・脚色賞・オリジナル音楽賞を受賞した。
ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日
第85回アカデミー賞で11部門ノミネートされ、監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞の最多4部門を受賞した作品。