映画『サウスポー(原題: Southpaw)』
愛する妻がこの世を去り、娘とも引き離され全てを失くしたボクシングの元世界チャンピオンが、再び頂点を目指し娘との絆を取り戻すため奮闘するドラマ。
どん底からの再起を図る主人公を『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールが体当たりで演じる。共演にはオスカー俳優フォレスト・ウィテカー、『007』シリーズなどのナオミ・ハリス、『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムスら実力派が集結。
監督を『トレーニング デイ』などのアントワーン・フークアが務める。ジェイク・ギレンホールは本作出演のため、6ヶ月におよぶトレーニングによりボクサー体型を作り上げた。
もうね、ホント、素晴らしい作品。最高。涙。
そもそもさあ、フォレスト・ウィテカー、ジェイク・ギレンホール、レイチェル・マクアダムスでハズレなわけないんだよね。
王道でベタだけれどもアツい展開、脇道に逸れず真っ直ぐ主人公を追い掛けるシンプルな物語、俳優陣の素晴らしい演技、カッコイイ音楽たち(特にエミネムが唄う主題歌「phenomenal」は激しい闘争心を盛り上げるね)に、グイグイと引き込まれ、涙流すわ、拳握るわ、胸が熱くなるわ、手に汗握るわ…な124分。
元々本作はエミネムの半生がモチーフで『8 Mile』の続編をイメージして作られたそうな。
白人ボクサーの最強の敵が黒人というのは、ヒップホップ界に挑んだエミネムの姿に重なるね。
題名のサウスポーとはきっとそんな意味なんだろうね。映像もスタイリッシュでカッコ良く、アクションシーンは迫力や重量感がたっぷりだ。ツウ好みなボクシングシーンもたまらない。ジェイク・ギレンホールの神懸かり的な怪演には言葉もなく、フォレスト・ウィテカーは安心、安定の存在で、一方50セントの胡散臭さは最高で(笑)。レイチェル・マクアダムスの美しさと子役のウーナ・ローレンスの演技にも見惚れたね。家族のためにぼろぼろになって闘う男の姿に胸が熱くなったね。
ジェイク・ギレンホールの肉体と演技がとにかく素晴らしく、勇気をもらえる映画。ボクも頑張ろう!! 劇場で観ることをオススメ。
シネフィル編集部 あまぴぃ