シネフィル映画短評 第195回『若葉のころ』

映画『若葉のころ(原題: 5月一号 First of May)』

1971年公開の映画『小さな恋のメロディ』挿入曲としてヒットしたビー・ジーズの「若葉のころ」のメロディとともに母と娘それぞれの初恋を描いた台湾発のラブストーリー。

母が17歳だった1982年と娘が17歳の2013年を舞台に、それぞれの初恋の揺れる思いを瑞々しく描いた。離婚した母や祖母と一緒に台北で暮らす女子高生バイは、親友ウエンと男友達イエの関係に心を痛めていた。そんなある日、母ワンが交通事故で意識不明の重体に陥ってしまう。偶然にも母のパソコンから初恋相手リン宛の未送信メールを発見したバイは母の青春に思いを馳せる。互いに惹かれ合いながらも離れ離れになった男女の運命が、30年の時を経て再び動き出す。

監督はミュージックビデオやCM制作を手掛けていて、本作が初メガホンとなるジョウ・グータイ。ヒロインと若き日の母という二役を『GTO TAIWAN』などのルゥルゥ・チェンが演じる他、『奪命金』などジョニー・トー監督作品の常連リッチー・レンが共演。

おお、キュン☆キュン☆来ますゼ、オッサンのボクだって!! 心がキレイになっていくのを感じますの、はい。画作りがキレイで、音楽も良くってね。
往年の野島伸司ドラマを想い出す感じ。溢れんばかりの若葉が芽吹く初夏の風景、学校の校庭や廊下、屋上の何気ない風景、男子高生がスポーツをしてる風景、その美しいシーンにバチッと美しい音楽が重なってさ。その頃に連れて行かれるっていうか…。

キュン♡キュン♡ 二役を演じたルゥルゥ・チェンは透明感があって素敵。雰囲気の違いで母と娘を上手に演じ分けてとっても上手。
今だってボクはピュアな気でいるけれど(笑)、あの頃のボク、恋にドキドキしたり、苦しんだりした、あの頃を取り戻せたような…。ビバ!! 青春!!

シネフィル編集部　あまぴぃ