第17回全州国際映画祭は45カ国211本(長編163本、短編48本)の映画が上映され、昨年の200本の映画を招待し、歴代最多上映作の記録を残したが、今年、新たに記録を更新した。
上映回数も503回に至り、歴代最多回数で拡大編成され、このうち219回の上映においてチケットが完売。過去、6日間にわたる韓国のゴールデンウイーク時に214回の上映でチケットの完売を記録した第15回開催以来2年ぶりに最多記録を更新した。
また同集計によると、今回の映画祭には7500人余り(6日)が訪れたと云う
映画祭オブジェ
映画の街らしい彫刻も---
今回のインターナショナルコンペティションでは、10作品がノミネートされ、グランプリに輝いたのは今年のサンダンス映画祭でもワールドシネマ ドラマ部門の最高賞にあたる審査委員賞を獲得したElite Zexer監督の『Sand Storm』だった。初監督作品で、受賞が続いている。
インターナショナルコンペティション
グランプリ(Grand Prize)
“Sand Storm”(イスラエル) 監督:Elite Zexer
作品は、イスラエルのベドウィン族の母親と娘を通して、古い風習の中で、男女の格差、若い世代と親との世代間格差を描いている。サンダンス映画祭のほかロカルノ映画祭でも受賞。
作品賞(Best Picture Prize)
“Short Stay”(米) 監督:Ted Fendt
審査員特別賞(Special Jury Prize)
“The Wounded Angel”(カザフスタン・仏・独) 監督:Emir BAIGAZIN
スペシャル・メンション(Special Mention Award)
“Dead Slow Ahead”(西・仏) 監督:Mauro Herce
この作品のMauro Herce監督も初の長編監督作となり、この作品で、2015年ロカルノ国際映画祭 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント部門で審査員特別賞受賞を受賞している。
なお、同時におこなわれた韓国映画コンペティション部門では、“Our Love Story”Lee Hyunju監督と“Delta Boys”Ko Bongsoo監督の2作品が選ばれている。