-天国の母から届くカードには、母の愛が生きていました。-
誕生日に毎年届く、亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。
『キトキト!』『江ノ島プリズム』『旅立ちの島唄~十五の春~』などの吉田康弘監督最新作『バースデーカード』が10月に公開されます。女優の橋本愛が、宮崎あおいと娘母役で初共演で話題のこの作品、特報映像が解禁されました。
「娘と母」という関係は、同性ならではの特別な感情があって、その関係性や距離感は様々。けれど、根底にあるのは、娘にとって「母」という存在は、何物にも代えがたい唯一無二の存在であるということ。女性ならば誰もが抱いたことのある「尊敬と畏怖、そしてライバル心」それが、娘と母という特別な関係。
本作で描かれる「娘」は、何事にもネガティブで、いつもチャレンジすることをあきらめてしまいがちな内気な少女。一方「母」は、明るく気丈に振る舞い、行動的で、いつも家族を温かく見守り大きな愛で包む太陽のような存在。 本作は、そんな正反対な娘と母が織り成す愛の物語です。
バースデーカードを通して成長していく娘・紀子(17―25歳)を演じるのは若手実力派女優・橋本 愛。紀子が10歳の時に若くして病死し、バースデーカードを書き残す母・芳恵に宮﨑あおい。
家族を温かく見守る紀子の父・宗一郎にはユースケ・サンタマリア。一家のムードメーカー的存在の紀子の弟・正男に須賀健太。個性豊かな実力派俳優が集結し、この秋スクリーンで観る者の心を温かくし、爽やかに涙する映画が誕生です。
ストーリー
21世紀のキに、子どもと書いて紀子。
いま、この時代に、確かに私という人間が存在した、という意味を込め、パパが付けてくれた名前です。
小学生時代のあだ名は「泣き虫のりこ」。引っ込み思案な性格で、クラス対抗のクイズ大会では、パパとママ、弟の正男と家族総出で協力してくれたのに、勇気が出せず一問も答えられませんでした。
落ち込む私をいつも励ましてくれるのがママでした。
優しくて、明るくて、そんなママのことが大好きでした。このままずっと隣にいて安心させてくれる、と当たり前のように思っていました。10歳の誕生日までは…。
ママは病気に勝てず天国に行ってしまったのです。
ママと過ごす最後の年になってしまった10歳の誕生日。ある約束をしました。それは20歳を迎えるまで私たち姉弟に毎年手紙を贈ること―。
そして翌年、母がいない11歳の誕生日に、本当に手紙が届きました。
“11歳ののんちゃんへ これからのんちゃんが二十歳になるまで、毎年手紙を贈るので楽しみにして下さい”
それから毎年届く10通の手紙は、私にたくさんの出会いと大切なものを届けてくれました。
さらにチャーミングなママは、思いがけないプレゼントを用意してくれていたのです…!
『バースデーカード』特報!主題歌は木村カエラ
橋本 愛 コメント
王道中の王道を、オリジナル作品として成立させることに大きな意義を持って臨んだ作品でした。 昨今では珍しい全編オールロケという恵まれた環境の下、雄大で美しい自然と共に、普通の人々の普通の人生を、大変愛おしく輝かしく切り取ることができたことを嬉しく思います。
止まったままの母と成長し続ける娘のとても前向きなバディムービーに仕上がったので、是非是非多くの方に観ていただきたいと思います。
宮﨑 あおい コメント
自分がいなくなった後の子供達に、何が残せるのかを想って生きた、優しいお母さんを演じさせていただきました。
人の死を扱う作品というのはとても難しいものだと思います。
それでも、この作品を見てくださった方が前向きな気持ちになってくれたら嬉しいです。
監督
吉田 康弘 コメント
母親が死んでいく悲しみを描くよりも、まだ幼い子どもを残して死んでいったときに何を残せるのか? どうやったら亡くなった後も関わり続けることができるのか? ということを提案する気持ちで脚本を書きました。
亡くなった母と遺された娘の対話の中で、娘が成長していく物語を、観ていただく方にも追体験してもらいたい。そして、観て頂いた後に幸せになってもらえる作品、今の幸せを噛みしめて人生を大切に生きていきたいと思ってもらえるような作品になったと思います。
出演
橋本 愛 ユースケ・サンタマリア 須賀健太/中村 蒼/宮﨑あおい
監督・脚本 吉田 康弘
主題歌 「向日葵」木村カエラ(ELA / ビクターエンタテインメント)