中国メディアの思客が記事の中で、かつて中国人にとって絶大な人気を誇った日本映画が、現在ではすでに中国の心を捉えることができなくなっていると報じている。
記事によると、1970年代後期の文化大革命直後に上映された『君よ憤怒の河を渉れ』や『サンダカン八番娼館 望郷』などの日本映画が中国で社会現象化するほど当時の中国人の心を掴み、異様な盛り上がりをもって歓迎されたと伝えている一方、近年では日本映画が中国人にとって興味の対象ではなくなったことを伝えている。
その理由を、文化大革命が終了して間もない時代背景下の中国人にとって、日本映画が中国人の精神の慰めに繋がったことや、近年の中国映画の質の向上に伴い、日本映画を観る必要がなくなった点を挙げている。
そうは言っても『君よ憤怒の河を渉れ』の中国版リメイクの製作が現在進んでいるなど、今後も日本映画が中国に一定の影響力を与えていく可能性は高いだろう。