大阪市立美術館において特別展「王羲之から空海へ―日中の名筆 漢字とかなの競演」が4月12日(火)から5月22(日)まで開催されています。

大阪市立美術館は今年、開館80周年を迎えます。
そして、西日本の主要書家・書道団体が所属する公益社団法人日本書芸院は、創立70周年を迎えます。 これらを記念して、日本と中国の名筆を一堂に集めた展覧会が開催されているのです。
このような大きな書の歴史的な展覧会は、今までにないものです。

是非、皆さまこの機会に、中国からどのように、書が伝わり、日本においてどのように受け継がれ、書の文化ができたのか、書の変遷をご堪能下さい。
今までに書道を習ったことのない方や、書にご興味のなかった方も観ていただければ、きっと、あらためて、書の歴史を認識され、新しい発見をされることでしょう。

主な作品

画像: 王羲之「集王聖教序(しゅうおうしょうぎょうじょ)」唐・咸亨三年(672)兵庫・黒川古文化研究所蔵

王羲之「集王聖教序(しゅうおうしょうぎょうじょ)」唐・咸亨三年(672)兵庫・黒川古文化研究所蔵

中国の書跡は、王羲之(おうぎし)から欧陽詢(おうようじゅん)ら初唐の三大家、蘇軾(そしょく)ら宋の四大家、元の時代を経て明の末期、清の初期の王鐸(おうたく)らにいたる大家の作品約90件が出展されています。

これは、東晋時代の4世紀に活躍し、書聖と称される王羲之の作品です。拓本となっています。
日本の書法史は、王羲之書法をもとに発展を遂げて来ました。関西地区では、王羲之
を中心とする法帖や、作品を学んでいる書家が多いです。 
 

画像: 国宝 空海「灌頂歴名(かんじょうれきめい)」 平安・弘仁三年(812)京都・神護寺蔵 (4/12~4/24)

国宝 空海「灌頂歴名(かんじょうれきめい)」 平安・弘仁三年(812)京都・神護寺蔵 (4/12~4/24)

この作品は、国宝となっています。唐から帰国した空海が神護寺において、儀式をとり行った際に伝法を受けた人の名簿です。
王羲之に学んだ筆力に富んだ書風です。

 日本書跡は、約120件にのぼり、日本最高の書家とされる空海をはじめ、三筆の一人、嵯峨天皇や、小野道風、藤原佐理、藤原行成の三跡の作品が堪能できます。 
 

画像: 米芾(べいふつ)「紫金研帖(しきんけんじょう)」北宋・建中靖国元年(1101)以降 國立故宮博物院蔵

米芾(べいふつ)「紫金研帖(しきんけんじょう)」北宋・建中靖国元年(1101)以降 國立故宮博物院蔵

中国の書では世界最高の質と量を誇る、國立故宮博物院から、宋や、明の名作が初来日致しました。この作品は、米芾(べいふつ)が「紫金研」(しきんけん)という名硯を取り戻したいという手紙です。 
 

画像: 藤原定信(ふじわらのさだのぶ)「石山切 貫之集下(いしやまぎれ つらゆきしゅうげ)」平安・天永3年(1112)北村美術館蔵 (展示期間5/10~5/22)

藤原定信(ふじわらのさだのぶ)「石山切 貫之集下(いしやまぎれ つらゆきしゅうげ)」平安・天永3年(1112)北村美術館蔵 (展示期間5/10~5/22)

日本書跡は、先ほどの空海をはじめ、約120件で、平安時代のかなの名品から、江戸時代の良寛まで、歴史をたどることができます。漢字が中国から伝わり、日本独自のかなとなった過程が見られます。

皆様、大阪市立美術館は、緑や花に囲まれた、美しい天王寺公園の中にあります。
高層のあべのハルカスも見られます。
「王羲之から空海へー日中の名筆 漢字とかなの競演」では、関連講座、イベントを開催しています。ふるってご参加ください。
春の光あふれるこの時期に、是非、書の歴史をご堪能ください。 
 
 

展覧会概要

会期:平成28年4月12日(火)~5月22日(日) ※会期中展示替えあり
時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日※ただし、災害などにより臨時で休館となる場合あり。
料金:一般 1,300円(1,100円)、高大生1,000円(800円)
 ※( )内は、20名以上の団体料金
 ※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
 ※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
 
・チケットぴあ(Pコード:767-324)
・ローソンチケット(Lコード:54774)
・イープラス、セブンイレブン、ファミリーマートほか。 
 
主催:大阪市立美術館、読売新聞社、公益社団法人日本書芸院
後援:大阪府、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、NHK大阪放送局、公益財団法人関西・大阪21世紀協会
協賛:野崎印刷紙業
協力:日本航空  
 

王羲之から空海へ「日中の名筆 漢字とかなの競演」@大阪市立美術館 cinefilチケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、【王羲之から空海へ「日中の名筆 漢字とかなの競演」】チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いしております。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
  *応募締め切りは2016年5月15日 24:00

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。
米澤美也子@シネフィル編集部

This article is a sponsored article by
''.